IT企業といえば「ブラック」という印象があるのではないでしょうか。そこで、愛知県の残業状況を調べてみました。
愛知県の発表によると、平成29年の全労働産業の所定外労働時間数の平均は「16.1時間」でした。平均値が一番高かったのは建設業の「27.0時間」、情報通信業は「17.4時間」でした。この数字を見る限りは、愛知県では「IT=ブラック」という図式にはならないようです。
わが社は、社員全体の所定外労働時間数の平均は「19時間」でした。
しかし毎日定時で帰宅する社員もいれば、遅くまで残って業務に取り組む社員もいます。一般的に「プログラム開発は残業が多い」と思われがちですが、毎日ほとんど残業せずに帰宅している社員もいます。
結局、稼働時間は会社や現場によって変わります。愛知県で就職/転職職活動をされる場合は、対象の企業の平均残業時間も調べてください。
私は現在は総務経理の部署におりますが、その前は5年間、ITエンジニアとして働いていました。当時、どのように働いていたのかをお伝えします。
私は某自動車会社(以下、現場)から業務を請け負っているSIerに常駐して働いていました。業務内容は自動車の製図データを取り扱うサーバの運用でした。
当時は名古屋市内のアパートで暮らしていました。通勤は電車で片道1時間半ほど。慣れるまでは早起きがつらかったと記憶しています。
現場には私のような就業形態のエンジニアがたくさんいました。自社は名古屋にあって、現場は市外という方も何人かいました。
残業は平均20時間程度、月1で休日出勤がありました。そのおかげで給料は多めで、お酒を飲みにいっても多少の貯金ができる程度はありました。
印象的なのは、中小企業にいながら全国トップクラスの大企業の中で働けたことです。大企業の仕事の仕方に触れられたこと、大企業が何を大切にして成長してきたのかを肌身で感じられたことは貴重な経験でした。これは、愛知県で働くメリットの一つではないかと思います。
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