名古屋は地元に比べて仕事の数も種類も豊富――「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」、愛知編は名古屋のIT企業に就職し、社内恋愛&結婚もした若手エンジニアがお届けします。
こんにちは。岐阜県出身、現在愛知県名古屋市で働いている「アイガ」の渡邉です。愛知県に移り住んで10年になります。
「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実:愛知編」は、私が思う愛知県の「ここがいいなぁ!」「ここが嫌だなぁ……」をお伝えいたします。
まずは、愛知県の基礎知識です。
本州の真ん中に位置する愛知県は、面積5172平方キロ、人口753万人です。人口数、人口密度は全国のTOP5に入ります。
愛知県は豊田自動車のメッカなので、「車がないと生きていけない」と思っている方がいるのではないでしょうか?
半分正解、半分不正解です。
愛知県は「JR」「近畿日本鉄道」「名古屋鉄道」「名古屋市営地下鉄」など、各種交通網が整備されています。また「中部国際空港」「名古屋空港」があり、本州の真ん中辺りに位置していることから、西に行くにも東に行くにも便利です。2027年にはリニア鉄道の開通が予定されています。
通勤の便はどうでしょうか?
名古屋市の会社が多く密集しているオフィス街「名駅エリア」「伏見、丸の内エリア」「栄エリア」へは、各種鉄道やバスを使って通えますので、通勤はとても便利です。
しかし公共交通機関が充実しているのは、あくまで名古屋市内。
私が住んでいる「北名古屋市」は最寄の公共交通機関が名古屋鉄道しかなく、名古屋市外へ行くには車がないと不便です。
半年前まで住んでいた名古屋市内は、JR、名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄が徒歩圏内にあり、不自由しませんでした。「名古屋市内に住むなら車は不要、市外なら車があった方が良い」と私は思います。
愛知県に住んでいて気を付けなければいけないのは、「南海トラフ巨大大地震」です。この地方では100〜150年おきにマグニチュード8クラスの巨大地震が繰り返し起きているのですが、愛知県の近くにある駿河トラフ沿いの岩盤のずれによる巨大地震は、160年以上も発生していません。つまり「いつ起きるか分からない状態」です。
問題はそれだけはありません。名駅や栄といった商業エリアはいずれも標高が低く、名駅に至っては海抜0メートル、大雨で水没した事例もあります。
行政は対応をしていて、愛知県や名古屋市から「ハザードマップ」が展開されています。マップには、「どの地域で津波被害が起こりやすいか」「どこに避難をすればよいか」などが記載されています。
愛知は自然災害の脅威にさらされやすい地域であるといえます。リスクを0にすることはできませんので、災害のリスクと向き合いながら暮らす必要があると思います。
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