沖縄県にある離島の1つ宮古島が、エンジニアのテレワークを応援している。美しい海がある観光地では、どんな働き方ができるだろうか。
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「@IT式 U&Iターンスタイル」は、全国各地のU&Iターンエンジニアたちが、地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えていく。ご当地ライターたちのリアルな情報は、U&Iターンに興味のある方々の役に立つだろう。
エンジニアの仕事は過酷だ。
都会のオフィスで終日PCに向かい長時間同じ姿勢を続けると、身体に確実に負担が掛かる。ストレスも山積するだろう。身体を動かさずに一部の思考回路だけフル回転させ、脳はくたくたに疲れているのに働き続けてしまうエンジニアも多いだろう。
インターネットなどでは、「IT従事者にうつ病など精神疾患が多い」という指摘も散見する。それだけエンジニアなどの頭脳労働者は、心身共に過酷な状況に置かれがちなのだ。
対策は幾つかある。
例えば運動。脳だけではなく身体も動かすと、いい気分転換になる。ジョギングや水泳は定番。ボルダリングも流行っており、アマゾンのオフィスにはボルダリングウォールがあるという。
リラックスすることも、疲労回復には重要だ。ヨガや入浴、グーグルが取り入れているというマインドフルネスも良いだろう。身体感覚を研ぎ澄ましながらメンタルを強化し、生産性を高める効果があるそうだ。空を見上げたり、日光を浴びることも自律神経を整えるのに役立つ。
健康対策は、どんな方法でもいいと思う。ただし実行は簡単ではない。忙しい業務の合間に時間を確保するのは難しいし、都会の空は狭い。
エンジニアとして働きつつ生活改善するために、都会を出てテレワークするのは1つの方法だ。ハードルが高いと思うかもしれないが、テレワークにはいろんなレベルがある。期間が短いものから順に見ていこう。
「ワーケーション」とは「ワーク」と「バケーション」の造語で、休暇中に、リゾートを楽しみつつ仕事をこなすことだ。
「せっかくの休暇なのに、リゾート地でまで働きたくない」と思うかもしれないが、「最低限のワークをこなせば休暇を諦めなくても済む」とも考えられる。「大事な会議があるから(家族のうち1人だけ)旅行に行けない」という悲劇を、テレカンファレンスで回避したりできる。
一定期間だけ都会を離れて働く、というのはいかがだろうか。
例えば「猛暑の間だけ」、あるいは「花粉の季節だけ」過ごしやすい場所で働けたら、生産性維持が期待できるかもしれない。プログラマーやイラストレーターなど、勤務地に制限がない職種ならば可能ではないだろうか。別荘を買ったり高級ホテルを長期間借りたりしなくても、ウイークリーマンションやAirBnBを活用すれば、出費は抑えられる。
企業が「サテライトオフィス」を設けるのもありだ。
首都圏の外にオフィスを作り、社内調整はテレビ会議やチャットで行う。会社にしてみれば、坪単価の安い地域でオフィスを借りて家賃を浮かし、社員に勤務地の選択肢を与えられるというメリットがある。
家族の都合などで地方に「移住」する人もいるだろう。
現在の仕事を辞めずにサテライトオフィスやテレワークで働く人もいるだろうし、移住先で再就職や起業するという道もある。実際には移住が先にありきで、働き方を後で合わせることも多いようだ。
エンジニアであれば、選択肢は複数ある。(企業文化やセキュリティなどの問題もあるが)基本的にはPCと必要な周辺機器、通信環境が整えばいいので、サービス業などに比べたらテレワークへのハードルはかなり低い。自分に適した選択肢はどのようなものか、考えてみるのもいいだろう。
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