愛知県のエンジニアの男女比は? 残業時間は?――「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」。愛知編の第2回は、統計情報を基に愛知の仕事事情を名古屋在住の若手元エンジニアが解説します。
こんにちは。岐阜県出身、現在愛知県名古屋市で働いている「アイガ」の渡邉です。
「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実:愛知編」、第1回は愛知県(主に名古屋)の概要と、私が名古屋で就職するに至った経緯などを書きました。今回は、雇用状況、男女比など愛知県の仕事事情をお伝えします。
愛知県は40年連続日本一のものづくり県です。
平成29年工業統計調査(速報)によると、平成28年の愛知県の製造品出荷額等は44兆6416億円(従業者4人以上の事業所)で、全国の約14.9%を占めます。第2位の神奈川県は16兆2318億円なので、大差の1位です。
愛知県の産業別就業者の統計を見ると、割合が一番多いのは、やはり製造業です。
平成29年は何と104万人が製造業に従事しています。愛知県の人口は753万人(非労働者含む)なので、驚異的な数値だと思います。愛知県が発表している「産業別就業者数の構成比」でも、製造業は25%を占めます。
一方の情報通信業の従事者は2.2%です。比率だけで見るとIT関係の仕事をしている人は少ないように見えますが、就業者人口は8万6000人です。転職サイトを見るとIT関連の求人が常にあることからも、ITは今後も成長を続けていく産業であると思われます(ちなみに私の出身である岐阜県の情報通信業従事者は、約6千人でした)。
感覚値では、愛知のIT系の仕事の多くは製造業に関係するものです。
私が勤めているアイガの営業も、規模、数、共に製造業系の案件――自動車産業に携わるシステム(製造、管理や販売など、多岐にわたります)や、工場で動く機械を制御する/動かすシステムなどの案件が多いと話していました。
製造業に関わる仕事より量は少な目ですが、金融や官公庁、鉄道などに関わるシステムの仕事もあります。わが社のクライアントの多くは、製造関係、金融関係です。
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