そだねージャパン(五輪カーリング女子)の出身地北海道は、AI、IoT先進地でもありました――ご当地ライターが、リアルな情報をつづる「UIターンの理想」。北海道編パート3は、北海道への移住支援や就職、官民一体で取り組んでいる注目IT事業などをお伝えします。
こんにちは、「メリディアン・メディカルサービス」の川喜田です。
先日、「東京で大雪」のニュースを拝見しました。大変だったようですね。ちなみに冬の北海道は、常に大雪です。一面の銀世界、本当にきれいです。
U&Iターンの理想と現実 北海道編、前回は北海道で働く私の1日や、北海道の産業を紹介しました。今回は、北海道への移住・就職支援や、官民一体で取り組んでいる注目IT事業をお伝えします。
北海道は「1度は行ってみたい場所」の上位になることが多く、「北海道誕生150年目」となる2018年は、さらに注目を集めることが予想されている地域です。
とある調査によると、「都道府県 魅力度ランキング」で北海道は9年連続1位だそうです。「試される大地」と言われる割には高い順位ではないでしょうか(出典:ブランド総合研究所 地域ブランド調査2017)。
移住(Iターン)先として人気の北海道は、道外在住者のUターン需要も高い地域です。
ちなみに、「北海道出身で首都圏に通う大学生の、およそ6割が将来的なUターンを希望している」というアンケート結果があります。ここからも、道民の帰属意識の高さがうかがえます(出典:道外学生のUターン意向調査(平成28年アンケート調査)|石狩振興局)。
しかし今までは、北海道の企業情報が東京圏では入手しづらく、「北海道へ帰りたい」と思っても戻れるケースは多くありませんでした。そこで昨今は、多くの市区町村がUIターンを支援しています。
代表的な2都市の取り組みを紹介しましょう。
札幌市は2016年に、政令市では初めてのUIターン専用の常設窓口「UIターン就職センター」を、東京駅の近くに設立しました。
就活者へ就職相談や企業情報を提供するのはもちろんのこと、施設内で採用面接が行える環境もあります。面接は、通常の対面形式の他、Skypeを使った遠隔での面接も取り入れているそうです。2018年3月24日には大規模な合同企業説明会(札幌企業25社を予定)も開催されます。
東京には他にも、仕事を含めた幅広い移住相談ができる「移住定住推進センター“どさんこ交流テラス”」もあります。
観光地として有名な函館市も移住支援に積極的です。移住した方や市民からの実体験に基づくアドバイスを提供したり、移住後の交流を深めるきっかけ作りを行ったりしています。
企業誘致に関しては、「IoT推進ラボ」を設立し、ベンチャー企業や首都圏から進出する企業を支援しています。その結果、IT関連企業の数が増えて、自然を満喫しながら多くの刺激を受けられる最先端の街へと変わりつつあります。
北海道外からの高度技術者などの誘致に力を入れています。成長が期待できる起業者に最大500万円を援助する支援制度もあります。
北海道には179もの市町村があり、どの地域も移住支援に前向きです。興味のある地域があれば、直接相談してみるのもいいでしょう。
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