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経産省が「レガシーシステム刷新」のための対策レポートを公開 崖の2025年、DXの現状は?:国の支援策も紹介
経済産業省は「レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」を公開した。DXやレガシーシステムに関する問題と対処の方向性についてまとめたものだ。
経済産業省は2025年5月28日、「レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」を公開した。DX(デジタルトランスフォーメーション)やレガシーシステムに関する問題や対処法などがまとめられている。
DXの現状と企業が採るべき対策を解説
レガシーシステムモダン化委員会は、DX推進の障害となるレガシーシステムの現状を把握し、レガシーシステムにまつわる問題の明確化と問題を解消するための対策を検討することを目的に設立された団体だ。
同レポートは、レガシーシステムモダン化委員会での議論を基に、企業のシステムを柔軟でモダンなものへと刷新するための具体的な対策を提言としてまとめたもので、以下の4つの項目で構成されている。
- DXとレガシーシステムを取り巻く現状と課題
- 市場動向調査の分析結果と問題への対処の方向性
- 企業が採るべき対策
- 政策の方向性
企業の経営層や情報システム部門の責任者、ベンダー企業、業界団体向けに整理されており、レガシーシステムに関する国の政策にも触れている。例えば政府の支援策として、企業のDX成熟度評価やIT資産把握を支援する指標、業界ごとの特性を考慮したシステムモダン化のガイドライン策定について紹介している。
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