プログラミング言語の人気ランキング「TIOBEインデックス」の2025年9月版が公開された。Pythonは首位をキープする一方、レーティングは下降を続けている。
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ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareは、2025年9月版の「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(通称「TIOBEインデックス」)を発表した。TIOBEインデックスは、プログラミング言語の人気を示す指標で、同社が毎月1回更新している。
2025年9月のランキングでも、「Python」は首位を独走している。ただし、レーティングは25.98%で、同年8月の26.14%からわずかに減少している。2位の「C++」とのレーティング差は17.18ポイントで、Pythonが2025年7月に記録したTIOBEインデックス史上最大のレーティング差と同じ数値となった。
2025年9月のランキングの2〜6位は、C++(8.80%)、「C」(8.65%)、「Java」(8.35%)、「C#」(6.38%)、「JavaScript」(3.22%)となった。
5位のC#と6位のJavaScriptのレーティング差は拡大している。2025年4月は0.68ポイントだったものが、同年9月に3.16ポイントに達している。Python(1位)、C++(2位)、C#(5位)、JavaScript(6位)の順位は2024年6月以来変わっていない。
TIOBE Softwareのポール・ジャンセン氏(CEO)が注目しているのは「Perl」の動きだ。Perlは2024年9月時点では27位だったが、2025年9月には10位まで浮上している。その理由について、ジャンセン氏は「書籍の販売数が影響している」と考えている。
「Perlが高評価を受けている理由は、Amazon.comで販売されている膨大な数の書籍に起因している。『PHP』の4倍、『Rust』の7倍の書籍が販売されているからだ」(ジャンセン氏)
同氏は別の可能性も指摘している。それはPerlのバージョン5(Perl 5)が再注目されていることだ。Perlの開発者ラリー・ウォール氏は2000年頃、新しいPerlとして「Perl 6」を発表した。しかし、開発が長期化し、最終的にPerl 6は「Raku」という別言語として独立した。だが、現在RakuはTIOBEインデックスで129位にとどまっており、「主流言語として存在感を示せていない」とジャンセン氏は分析している。一方、一時期停滞していたPerl 5は、2025年7月に新バージョンが公開されるなど開発が活発化しており、その注目度を高めつつあるという。
21〜50位までのランキングは以下の通り。
51位から100位については、それぞれのレーティング差が比較的小さいため、アルファベット順に列挙するのみとする。
TIOBEインデックスの評価は、世界中の熟練エンジニアや学習コース、サードパーティーベンダーの数に基づいて算出されている。算出にはGoogle、Amazon.com、Wikipedia、Bing、その他20以上の人気Webサイトが使われている。
なお、TIOBEインデックスは、「どのプログラミング言語が優れているか」「どの言語で書かれたコードの行数が多いか」を示すものではないと、TIOBE Softwareは説明している。
同社はTIOBEインデックスの使い方として、「自分のプログラミングスキルが最新のものかどうかを確認する」「新しいソフトウェアシステムを開発するに当たって、どのプログラミング言語を採用するか、戦略的判断に役立てる」といった例を挙げている。
Q: 2025年9月のTIOBEインデックスで上位のランキングはどうなっているか?
A: Pythonが1位で、2位はC++(8.80%)、3位C(8.65%)、4位Java(8.35%)、5位C#(6.38%)、6位JavaScript(3.22%)となっている。
Q: TIOBE SoftwareのCEOが注目している言語とその理由は何か?
A: 「Perl」で、2024年9月の27位から2025年9月には10位に浮上した。主因はAmazon.comでの書籍販売数で、PHPの4倍、Rustの7倍の書籍が販売されているためとされる。
Q: Perlが再注目されている背景は?
A: 一時停滞していたPerl 5が2025年7月に新バージョンを公開するなど開発が活発化しているため。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。