IT運用担当者の不安「新技術に触れる機会がない」を抑えた1位は? ガートナー調査このままやっていけないかも、と思うのはどんなとき

ガートナージャパンは、IT運用担当者を対象にした待遇やキャリア形成に関する調査結果を発表した。それによると、IT運用担当者は待遇面や専門スキルの獲得において不満や不安を抱えていることが分かった。

» 2025年07月23日 08時00分 公開
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 ガートナージャパンは2025年7月1日、IT運用担当者の待遇やキャリア形成に関する意識調査の結果を発表した。この調査は、国内のIT運用者を対象に実施し、239人から有効回答を得た。それによると、IT運用担当者は待遇面や専門スキルの獲得において不満や不安を抱えていることが分かった。

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「このままやっていけるのか……」という担当者をどうフォローすべき?

 ガートナージャパンは「日本のIT運用担当者は『モチベーションを高く保つことが難しい』という本質的な課題を抱えている」と指摘している。

 キャリアパスに関する不安、もしくは転職、異動を考える理由の上位3つについてIT運用担当者に尋ねたところ、最も合計数が多い回答は「他のIT部門と比べて昇給、昇進が遅い」で62.7%だった。次いで、「DevOpsやクラウドサービス、サイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)、コンテナなどの新技術に触れる機会がない」(62.3%)、「業務負荷が高く責任が重いにもかかわらず、待遇が悪い、もしくは評価されない」(50.2%)などが続いた。

画像 キャリアパスに関するIT運用担当者の不安(提供:ガートナージャパン

 「オンコールのシフトや残業が多く、永年勤続ができない」(42.6%) は、合計値としては5位になるものの、不安になる理由の1位として選択された割合だけを見ると、2番目に多い。このことから、勤務形態はIT運用担当者にとって関心の高い要素であることが分かる。

 ガートナージャパンの米田英央氏(シニアディレクター、アナリスト)は、「IT運用担当者は、重い作業負荷に対して報われない環境に置かれており、技術職でありながら専門性を磨けないことが、モチベーションの低下やキャリア不安につながっている。インフラとオペレーションのリーダーは、業務負荷を軽減する自動化ツールの導入や、ビジネス価値の低い業務プロセスの排除を進めることで、職務の質と評価制度の向上に努めるべきだ」と提言している。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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