中間管理職の周囲からのイメージは、現場でもない、経営側でもない、何となく「中間な人」という印象です。
今まで楽しかった現場の仕事から離れて、「何のためにこの仕事をしているんだろう」と思い悩む時期かもしれません。また、現場時代はあまり触れることがなかった経営的な話をする機会も増えます。現場の仕事が好きな人ほど経営の話は何となくしっくりこなくて、頭の中がモヤモヤする時期かもしれません。
けれども中間管理職の「本当の役割」は、現場経験を豊富に積んだジェネラリストとして、組織が、会社がより良い方向に動いていくために、最も中心的な役割を担う「会社のエンジン」です。どんなにかじ取りがうまい経営者がいても、どんなに足腰が強い若手がいても、エンジンが元気でなければ、会社という車は動きません。
そのためにも中間管理職の皆さんには、心身共に「いい状態」を作りながら、楽しく働いていただきたいと願っています。
大切なのは、「なるほどね」で終わらせないことです。静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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