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75%が「AIと協働」には前向き、だが「AIに任せたくないと思う業務」も Workday調査AIエージェントは「上司」か「同僚」か

ワークデイは、AIエージェントの利用に関する調査結果を発表した。「AIエージェントとの協働に前向き」と回答する人が多い一方で、管理されることについては懸念の声が上がった。

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 ワークデイは2025年9月9日、AIエージェント利用に関する調査の結果を発表した。それによると、回答者の75%が「AIエージェントとの協働に前向き」と回答した。

 この調査は北米、APAC(アジア太平洋地域)、EMEA(欧州、中東、アフリカ地域)において、企業の意思決定者やソフトウェア実装担当者2950人を対象にしたもの。日本からは193人が参加した。

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グローバルと異なる日本のAIエージェントへの評価とは

 企業へのAIエージェント導入が進んでおり、「AIと一緒に仕事をする」といったことも現実的なものになりつつある。だが、パートナーとしては許容できても「AIに管理される」ことについては否定的な意見が強いようだ。

 調査結果によると、AIエージェントに管理されることに同意した割合は30%にとどまった。日本に絞った結果を見ても同様の傾向があり、「AIに管理を任せることに前向き」と回答したのは24%だった。一方、「人の管理外でAIが稼働することを受け入れるかどうか」という設問について、全体では「歓迎する」と回答したのは24%だったのに対し、日本は43%と全体での結果よりも高かった。また、日本では88%が「AIエージェントによる新しいスキル提案に抵抗を感じない」と回答した。

 調査ではAIエージェントへの信頼と利用経験との関係についても聞いている。試験導入段階にある企業では「自社のAI活用を信頼する」と回答した割合は36%だったが、本格導入している企業では「信頼する」という割合は95%に達した。このことからワークデイは「利用経験が増えるにつれてAIエージェントの信頼性は大きく向上する」と分析している。

 AIエージェント導入で気になるのは生産性への影響だ。回答者の約9割が「(AIエージェントの導入で)生産性が向上することを期待する」と回答した。一方、導入については懸念もあるようだ。調査結果によると「プレッシャー増大」(48%)、「批判的思考力の低下」(48%)、「人間同士の交流機会減少」(36%)などが懸念として挙がった。日本に限ると「健康、ウェルビーイング」(43%)や「オンボーディング」(50%)などの領域でAIエージェント導入の効果を疑問視する傾向があった。

このニュースのポイント

Q: 「AIに管理される」ことに対する評価は?

A: グローバルでは30%、日本では24%が「管理を任せることに前向き」。一方で「人の管理外でAIが稼働することを歓迎」と答えた割合はグローバルが24%だったのに対し、日本は43%と高かった。

Q: 日本における特徴的な回答は?

A: 88%が「AIエージェントによる新しいスキル提案に抵抗を感じない」と答え、グローバルと比べ前向きな姿勢が見られた。

Q: AIエージェント導入企業の信頼度に関する傾向は?

A: 試験導入中の企業では36%が「自社のAI活用を信頼」と回答したのに対し、本格導入済みの企業では95%が信頼すると答え、利用経験が信頼性向上につながると示された。

Q: 導入による期待と懸念は?

A: 約9割が「生産性向上を期待」と回答。一方で懸念としては「プレッシャーの増大」(48%)、「批判的思考力の低下」(48%)、「交流機会減少」(36%)が挙げられ、日本では「健康、ウェルビーイング」(43%)や「オンボーディング」(50%)に対する効果を疑問視する傾向があった。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。