北千住で日本語をめっちゃ覚えました:Go AbekawaのGo Global! ジュリアンさん from フランス(後編)(2/2 ページ)
「やったー!」とガッツポーズできるようなイケてるサービスを作りたいんです。
イケてるサービスを作りたい
ジュリアンさん 北千住でも職場でも日本語を学び、別のことをやりたくなって、現在の会社に転職しました。
最初はゲームアプリの効果分析などをしました。24時間のサービスなので忙しかったけれど、けっこう面白かったです。いまは、イベント業界向けのチケット販売、発券、決済を一括で管理できるシステムの開発を担当しています。
阿部川 チームに他の国の出身者はいますか?
ジュリアンさん いまのチームは、私以外は全員日本人です。入社してから7年たちますが、エストニアや韓国出身者と働いたこともあります。韓国の方は日本語が完璧でした。逆に日本人で海外が好きな人もいますね。
阿部川 「10年先にこんなことをやりたい」など、大きな夢はありますか?
ジュリアンさん めっちゃイケてるサービスを作りたいですね!
阿部川 多くの人に使ってもらって、会社の利益にもなるサービスということですね。「これはオレが作ったぞ」と自慢できるような。
ジュリアンさん そういう気持ちを持ちたいですね。「やったー!」と(ガッツポーズ)。いい仕事がしたいですね。
阿部川 誇りを持って一生懸命仕事して、その後は北千住で楽しく飲んで、それを繰り返していればいいサービスができるのではないでしょうか。若い読者へのアドバイスやメッセージをお願いします。
ジュリアンさん 20代は興味を持てることがあればどんどん入り、深掘りしていく。ゲームアプリを作りたいとか、Webサイトを作りたいとか、面白そうと思ったら全力でやりましょう。面白さも見つかるし、スキルも育ちます。何よりも、興味をなくさないように!
阿部川 ジュリアンさんの20代もそうでしたね。Webサイトの面白さに魅了され、15年後には日本でエンジニアとして活躍している。これからも頑張ってください!
Go’s thinking aloud
とにかく日本語がうまい。約10年間の日本滞在ではあるが、もっとずっと長く日本に住んでいるような話しぶりだ。
日本語上達の秘訣(ひけつ)はやはりアニメの視聴とのこと。その上、会社と飲み屋でビジネスや日常会話の訓練をすれば、確かにこれくらいうまくなるのかもしれないが、いや、それにしてもうまい。流ちょうであり、言葉のセンスもいい。背景の文化がなければ出てこないような単語を自然に口にする。
大学でインターンした先にそのまま就職した。ある意味一番理想的な最初の職場だ。その後ワーホリでふらっと訪れた日本にそのまま住み着く。シェアハウスでフランス人、ドイツ人、日本人と、国籍の同じ人と違う人で一緒に暮らす経験をしたことも、精神的にもバランスが取れてよかったのだろう。焼酎と焼き鳥と北千住が、ワインとチーズとブルゴーニュの魅力を超えたといえば、ちょっと言い過ぎだろうか……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
クモ嫌い、クモの巣(Web)にはまる
ゲームが好き、プログラミングも好き、柔道は怖い、クモはもっと怖い。ブドウの産地で産まれ育った青年は、次第に外の世界に目を向けていく。「僕が日本に来た理由? 世界一周がオジャンになったからさ」 フレンチシャイボーイはぐいぐいくる
フランス出身のNicolas Modrzyk(ニコラ・モドリック)氏。おとなしく、シャイな子どもだった同氏はずっと「外国に出てみたい」と考えていた。学生時代から社会人にかけてフランス、アイルランド、米国と渡り歩いた同氏が見た日本とは。“Be Hungry-ous” フレンチエンジニアは全てを楽しむ
フランス出身のNicolas Modrzyk(ニコラ・モドリック)氏は持ち前の人懐っこさとユーモアを武器に、OSSのイベントや書籍出版などさまざまなチャレンジをする。そんな同氏がエンジニアに送る「Be Hungry-ous」の意味とは。おばあちゃんのお弁当を食べながら、チェスクラブに通い詰めた日々
チェスが好き! チェスが好き! チェスが好き!――7歳でチェスと出会った少年は、たった一人で電車に乗って、大きな町のチェスクラブに通い詰めた。エンジニアを目指す人に、僕がボドゲをお薦めする理由
ボードゲームを通して物事を素早く理解する力が身に付いていたので、未経験でもエンジニアになれたし、仕事でも役に立っている。