31%のIT管理者が「自身のキャリアで最も重要なものを得られていない」と回答 ソーラーウインズ・ジャパン:「過大な報酬を得ている」と思っている人は4%
ソーラーウインズ・ジャパンは、技術者の採用市場の状況に関する年次調査「IT Pro Day 2022」の結果を発表した。自身のキャリア選択に自信を持っていると答えた人は67%だが、過去1年以内に転職を検討した人の割合は51%だった。
ソーラーウインズ・ジャパンは2022年9月21日、技術者の採用市場の状況に関する年次調査「IT Pro Day 2022」の結果を発表した。それによると、技術者やIT管理者のうち「自身のキャリア選択に自信を持っている」と答えた人が67%を占めていた。
過去1年間で約半数が転職を検討し、約2割が実際に転職
SolarWindsは「現在の労働市場は歴史的に厳しい状況にある。企業は人材不足の問題に対処し、人材確保に向けて努力している」と分析している。調査結果によると「(人材確保のため)勤務時間や勤務地の柔軟性を高めている」と回答した人の割合は59%、「給与を引き上げた」と答えた人は33%だった。ただ、46%が「現在、自社の採用活動を減速または凍結している」と回答しており、SolarWindsは「人材不足はすぐに解消されそうにない」とみている。
「IT管理者にとって自身のキャリアで最も重要なものは何か」と聞くと「給与」と「ワークライフバランス」が上位に挙がった。しかし、「自分の職務に見合った報酬を得られていない」と考えている人の割合は31%で、「過大な報酬を得ている」と思っている人は4%だった。
「過去1年以内に転職を検討した人」の割合は51%で、実際に新しい仕事を始めた人は22%だった。転職後の役職については、15%が「新しい役職が前の役職より低い」と答えた。54%は「前職と(役職が)ほぼ同じだ」と回答した。
SolarWindsのThomas LaRock氏は調査結果について次のように述べている。
「調査結果からはIT部門もしくは技術部門が、人材流出と人材確保の課題から免れることができなかったことが明らかになった。特にIT部門については人手不足を感じるだけでなく、より限られた人員で多くの業務を進めなければならない状態になっている」
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