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無料でLinux運用管理の基礎を学べる教材「Linuxシステム管理標準教科書」がバージョンアップ実習中心、独学しやすい構成で、初心者の学習を支援

特定非営利活動法人LPI-Japanは、無料のLinux学習教材「Linuxシステム管理標準教科書 Ver.2.0.0」を公開した。初心者の独学を支援する構成となっている。PDF版とePub版は無料で参照できる。

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 特定非営利活動法人LPI-Japanは2025年9月16日、「Linux」学習用教材「Linuxシステム管理標準教科書」の新しいバージョン(Ver.2.0.0)を公開した。同教材は、Linux技術者認定「LinuC」の学習にも役立つ基礎教材として位置付けられており、PDF版とePub版は無料でダウンロードできる。

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手を動かす演習を中心に再構成

 今回の改訂では、実際に手を動かす演習を中心に内容をよりシンプルに再構成。不要な項目を削除し、初心者が独学しやすい構成へと刷新したという。解説にはLinuxディストリビューション「AlmaLinux 9.6」を採用し、「Windows」標準のSSH(Secure Shell)クライアントにも対応するなど、最新の環境に即した内容となっている。

 教材は、ユーザーやファイル、ディレクトリの管理からWebサーバの構築まで、Linuxシステム管理に必要な基本技術を実習を通じて学べる構成で、第1章「ユーザーとグループの管理」から第6章「トラブルシューティング」まで体系的にカバーしている。

 開発は、IT技術者コミュニティー「LinuC Open Network」によるオープンなプロジェクト形式で進められ、Markdown形式の原稿をリポジトリで公開するなど、オープンソース開発の手法を取り入れている。プロジェクトリーダーを務めた宮原徹氏は、「多くのメンバーが章構成やレビューに参画し、チームとして成果を発揮できた。今後も必要に応じて改訂を続け、学習者を支援していきたい」とコメントしている。

 教材はクリエイティブ・コモンズ・パブリック・ライセンス(CC BY-NC-ND 4.0)の下で公開されており、教育機関や個人学習者が自由に利用可能である。既に公開されている「Linux標準教科書」「Linuxサーバー構築標準教科書」と組み合わせることで、Linuxを扱うシステム管理者に必要な基礎知識を幅広く習得できるとしている。

このニュースのポイント

Q: 新バージョンの特徴は?

A: 実習中心に再構成し、内容をシンプル化。不要項目を削除し、初心者でも学びやすい構成にした。

Q: 採用されている学習環境は?

A: Linuxディストリビューション「AlmaLinux 9.6」を利用し、「Windows」標準のSSHクライアントにも対応。

Q: 教材の内容範囲は?

A: 第1章「ユーザーとグループの管理」から第6章「トラブルシューティング」まで、ユーザー・ファイル管理からWebサーバ構築までの基本技術をカバー。

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