進化が続くClaude Code リモートMCPだけでなく、VS Codeにも公式で対応：「コーディング体験をパーソナライズする」
Anthropicのエージェント型コーディングツール「Claude Code」がリモートMCPサーバをサポートしたと発表した。同じタイミングで「Visual Studio Code」でClaude Codeの機能を直接利用できる拡張機能も公開されている。
Anthropicは2025年6月19日（米国時間）、エージェント型コーディングツール「Claude Code」でリモートMCP（Model Context Protocol）サーバをサポートしたと発表した。同年6月18日には、Microsoftが提供するオープンソースコードエディタ「Visual Studio Code」（以下、VS Code）内でClaude Codeの機能を直接利用できる拡張機能も公開している。
「Sentry」「Linear」との統合例を紹介
Claude CodeがリモートMCPサーバに対応したことで、リモートMCPサーバで公開されるツールやリソース（データソースなど）とClaude Codeを接続し、ユーザーの好みに合わせたコーディング環境を構築できるようになった。MCPサーバのエコシステムは拡大しており、新しい機能が続々と公開されているため、「Claude Codeを使えば、そうした機能の恩恵を受けられる」とAnthropicは述べている。
リモートMCPサーバを使うには、Claude CodeにベンダーのURLを追加するだけでよく、手動のセットアップは不要だ。MCPサーバのベンダーがサーバの更新、スケーリング、可用性を管理するため、開発者はサーバインフラの管理を気にせずに、構築に集中できる。Claude Codeは、リモートMCPサーバに対するネイティブな「OAuth」（Open Authorization）サポートも備えており、既存アカウントへの安全な接続を保証する。サーバ認証に1回成功すれば、Claude Codeが残りを処理する。APIキーの管理や認証情報を保存する必要はない。
Anthropicは、Claude Codeと「Sentry」および「Linear」のMCPサーバとの統合例を紹介している。
Sentryは、エンドツーエンドの分散トレース機能を提供し、開発者がシステムやサービス全体のパフォーマンスの問題やエラーを特定し、デバッグできるように支援するプラットフォームだ。Claude CodeとSentryを統合することで、Sentryが検出したエラーや問題にClaude Codeからアクセスし、ターミナルを離れることなく、それらのコンテキストを用いてデバッグできる。
Linearは、ソフトウェア開発における問題処理、プロジェクト管理、製品ロードマップを効率化する計画／構築ツールだ。Claude CodeとLinearを統合することで、Linearからアクティブなプロジェクトの構造化されたコンテキストを取得し、ワークフローを維持しながら計画、コード記述、課題管理などができる。
VS CodeのClaude Code拡張機能
VS CodeのClaude Code拡張機能を使用するには、Claude Codeを別途インストールしておく必要がある。この拡張機能では、以下のような機能を利用できる。
自動インストール
VS CodeのターミナルでClaude Codeを起動すると、拡張機能が自動的に検出、インストールされる。
選択コンテキスト
VS Codeで選択されたテキストが自動的にClaudeのコンテキストに追加される。
差分表示
コード変更をターミナルではなく、VS Codeの差分ビュワーで直接表示できる。
キーボードショートカット
［Alt］+［Cmd］+［K］キーのようなショートカットで、選択したコードをClaudeのプロンプトに渡せる。
タブ認識
Claudeは、VS Codeで開いているファイルを認識できる。
構成
「/config」で構成の設定画面を開き、「diff tool」を「auto」に設定するとIDE（統合開発環境）統合機能を有効にできる。
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