無料で「ビジネス現場での課題解決方法」を学べるプログラム 経済産業省が受講生を募集:DXの進め方、AIによる需要予測なども学べる
経済産業省は、デジタル推進人材育成プログラム「マナビDXQuest」の令和7年度受講生の募集を開始した。学生や社会人などが対象で、無料で受講できる。
経済産業省は2025年6月4日、デジタル推進人材育成プログラム「マナビDXQuest」の令和7年(2025年)度受講生を募集すると発表した。地域企業と産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現に向けて、ビジネス現場での課題解決の実践を通じた能力を磨くことを目的としている。前回(2024年)の同プログラムには約2400人が参加し、満足度は84%だったという。
DXを推進し、組織を変革する一連のプロセスを約3カ月間で学習
マナビDXQuestは、実践的な「ケーススタディ教育プログラム」と、デジタル技術を活用した「地域企業協働プログラム」で構成されている。今回募集するのは、ケーススタディ教育プログラムの受講生で、2025年8月に開始する予定だ。なお、地域企業協働プログラムへの参加者の募集は、2025年夏以降になるという。
ケーススタディ教育プログラムは、講師による座学ではなく、参加者が情報を交換して教え合いながら、与えられた課題を解決していくPBL(Project-based Learning:プロジェクト型学習)を中心に据えたプログラム。AI(人工知能)による需要予測やデータ分析による収益改善など、実際の企業課題をテーマにした複数のケーススタディ教材から選択し、約3カ月間でDXを推進し組織を変革する一連のプロセスを学習する。プログラムはオンラインで提供され、原則として各課題に個人で取り組む。
プログラムは、SIGNATEとライフイズテックが提供する。参加するには、マナビDXQuestのWebページから、各事業者の応募方法に従って応募する。応募締め切りは、2025年7月中旬または8月上旬の予定。定員に達し次第、早期に締め切る場合があるとしている。
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