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VUCA時代のエンジニアHP爆上げ戦略イケてるエンジニアにオレはなる!(2/2 ページ)

あなたが目指すのは「ゼネラリスト・ネオ」「シン・スペシャリスト」それとも「モブキャラ」?――未来が予測できない現代において、己の地位と権力とHPと幸福度を爆上げするためにエンジニアがすべきことを、IT業界30数年の「かねくに」が暑苦しく伝授します。

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実践を伴う「ポジティブ」

 「考え方」が、HPアップにとって大切なポイントだと分かってきました。

 次は考えたことに取り組むときの「姿勢」です。考え方には「ポジティブ」と「ネガティブ」があり、ポジティブな「感情」を持って物事に向き合う方が、ものごとがうまく運ぶことまでは皆さんもご存じでしょう。ですが、ポジティブを「実践」できていると自信を持っていえる人はどのくらいいるでしょうか?

 「ネガティブ」な姿勢で取り組んだことは自分の力にはならず、無駄な時間になりかねません。だから無理にでも「ポジティブ」な姿勢で頑張っていきたいものです。

優先すべき「スピード感」

 「スピード感を持って仕事ができている」と胸を張って言える人はどのくらいいるでしょうか。また「スピード感」とは具体的にどのようなことかと回答できない人も多いのではないでしょうか?

 日本の企業の多くは、スピード感を持った仕事をしづらい環境にあります。それは権限の委譲がうまくいっておらず、必要以上に確認や承認に時間がかかることが多いからです。そのため、外形的なスピード感を個人で出すには限界があります。

 だからといって、個人がスピード感を意識しなくていいという話ではありません。常にスピード感を意識することは大切です。具体的には、「業務改善を意識する」と「悩んだらやってみる」の2つに取り組んでみてください。人生は有限です。時間を意識した動きが大切です。

「巻き込み上手」は仕事上手

 私の座右の銘の一つが「巻き込み上手は仕事上手」です。理由は簡単、仕事は1人でするものではないからです。

 まじめな人ほど陥りやすい落とし穴は、「自分に任された仕事なんだから、自分が最後までやりきらないと」と自分を縛ってしまうことです。個人のスキルアップ“だけ”考えれば、それは正しいでしょう。

 ただ、会社員は会社から与えられた仕事をしています。最も優先度が高いのは、「期日内に」任された仕事を終わらせることです

 でも、自分一人では解決できないことはたくさんあります。そんなときに発動すべきスキルが「巻き込み上手」なのです。課題はみんなで解決すればいいんです。

 人に相談したり、協力を要請したりするのは簡単ではありません。だからこそ、巻き込み上手になって、周りをたくさん巻き込んでください。

人生はいくらでもやり直しが利く……かも

 ここまで読んで、「私の環境では到底無理だよ」「そんな時間ないよ」などの否定的な考えを持った人もいるでしょう。

 そう思って諦めるのも1つの人生です。ただ、「イケてるエンジニアに、オレはなる」と決意したのなら、諦めないでください。人生はいくらでもやり直しが利くと信じましょう。

 私は、昇格試験に1人だけ落ちたり、40代で左遷や降格を経験したり、転職してヒラからやり直したりと、何度も人生の谷を経験してきました。ただ、谷に落ちた際は、与えられた仕事を嫌々こなすのではなく、常に与えられた仕事の質を上げること、そして、周りに感謝される仕事をポジティブに心掛けてきました。そのおかげで不死鳥のように復活し、いまでは役員、とドラマのような社会人人生を過ごしています。

 大切なことは、どんな状況に陥っても環境に飲まれず、ポジティブに「自分は変われる」と信じることです。それでもどうしても環境が許さないのであれば、環境を変えてみることも大切です。人生のやり直しが利くか利かないかのポイントは、行動力。人生に負けない気迫を持ってください。

 エンジニアのHP爆上げ戦略、次回は「スペシャリストの在り方」を解き明かします。

筆者プロフィール

かねくに

かねくに

某ネット金融機関のCIO

大学卒業後、SIerでSEと営業、その後複数のネット金融をへて現職。システム部門だけでなく、コンプラやリスク管理、事務部門も経験している。自称「スペシャルなゼネラリスト」


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