目の前の変化を見逃すな デロイト トーマツが「技術の最新トレンド」を解説したレポートを発行:グローバル規模のレポートに日本独自の視点を追加
デロイト トーマツ グループは、「Tech Trends 2022 日本版」を発行した。7つのトレンドを取り上げ、データやブロックチェーンを活用した「新たなビジネスモデルの可能性」や、今後数年の間に普及期を迎えると予想される技術の方向性などについて考察したという。
デロイト トーマツ グループは2022年5月25日、「Tech Trends 2022 日本版」を発行した。これはデロイト グローバルがビジネスに関わる技術領域の最新動向や分析をまとめたレポートに、日本独自の視点を加えたもの。
デロイト トーマツはレポートを発行した理由について「それぞれのトレンドの背景にある変化は多くの企業にとって“目の前で起きていること”だ。レポートと自社の事業環境を照らし合わせることでビジネス戦略を実現する一助としてほしい」と述べている。
デロイトトーマツが提言する7つのトレンド
Tech Trends 2022 日本版では、以下の7つのトレンドが取り上げられている。
- データシェアリング時代のはじまり
- インダストリークラウドの潮流
- ブロックチェーン:ビジネス利用への期待
- IT部門の再構築:加速する自動化
- サイバーAI:真の防御
- 技術スタックは物理化する
- 未来のフィールドノート
データやブロックチェーンを活用した「新たなビジネスモデルの可能性」や、新たに考慮すべきガバナンス、今後数年の間に普及期を迎えると予想される技術の方向性などについて考察している。
例えば“データシェアリング時代のはじまり”については「今後、データプラットフォームを通じて購入した外部データを自社内の固有データと組み合わせたり、データを他社と共有するなどで新たな洞察やビジネスモデル、製品を生み出せたりするようになる」といった分析をしている。
“インダストリークラウドの潮流”については「日本と比べると世界は業種固有のクラウドビジネスサービスを積極的に利用し、差別化領域へのリソース集中を進めている。日本企業は、全社ITインフラのクラウド化などを推進し、海外企業と同様に競争優位性をもたらす差別化領域にリソースを集中させることが重要だ」としている。
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