孤独なままでいいの?――「誰も分かってくれない」と中間管理職が思ったら:仕事が「つまんない」ままでいいの?(6)(2/2 ページ)
上司と部下の間に挟まれている中間管理職。「誰も分かってくれない」と、孤独を感じていませんか。仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回のテーマは中間管理職の「孤独感」です。
中間管理職の「本当の役割」
中間管理職の周囲からのイメージは、現場でもない、経営側でもない、何となく「中間な人」という印象です。
今まで楽しかった現場の仕事から離れて、「何のためにこの仕事をしているんだろう」と思い悩む時期かもしれません。また、現場時代はあまり触れることがなかった経営的な話をする機会も増えます。現場の仕事が好きな人ほど経営の話は何となくしっくりこなくて、頭の中がモヤモヤする時期かもしれません。
けれども中間管理職の「本当の役割」は、現場経験を豊富に積んだジェネラリストとして、組織が、会社がより良い方向に動いていくために、最も中心的な役割を担う「会社のエンジン」です。どんなにかじ取りがうまい経営者がいても、どんなに足腰が強い若手がいても、エンジンが元気でなければ、会社という車は動きません。
そのためにも中間管理職の皆さんには、心身共に「いい状態」を作りながら、楽しく働いていただきたいと願っています。
今回のワーク
大切なのは、「なるほどね」で終わらせないことです。静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。
- 「誰も分かってくれない」と思ったら、社内の同じ役職の人を飲みに誘いましょう。同じ層の人と本音を話すだけで、気分が変わります
- 同じような立場の人が集うコミュニティがないか探してみましょう。コミュニケーション講座は話もできて、コミュニケーションスキルも身に付くため一石二鳥です
- 普段から、思ったこと、感じたことをノートに書くことを習慣にしましょう
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- ノーコードはエンジニアの仕事を奪うのか?
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- 「取りあえず就職」でもいいんじゃない?――就活で悩んでいる大学生のキミへ
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- 10年後のエンジニアに必要なスキル
- エンジニアが大好きなテキストコミュニケーション、その限界
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- 「わたしの取扱説明書」で、弱みを見える化してみたら……
- やりがいのないオレの仕事を「やりたくないこと」で彩る
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- 35歳からのキャリア――中堅世代こそ「Will、Can、Must」を考えよう
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筆者プロフィール
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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