長年Windows 10を使ってきた人にとって、デスクトップから[PC]アイコン(旧:[マイコンピューター]アイコン)が消えたことや、[スタート]メニューの大幅なデザイン変更は、作業効率を下がる要因になりがちだ。そこで本Tech TIPSでは、デスクトップの象徴である[PC]アイコンを復活させる方法や、[スタート]メニューに「コントロールパネル」などのよく使う項目を追加する設定方法を紹介する。
対象:Windows 11
![[スタート]メニューのカスタマイズで自分好みのWindows 11にする](https://image.itmedia.co.jp/ait/articles/2510/31/wi-win11startcustom01.png) [スタート]メニューのカスタマイズで自分好みのWindows 11にする
[スタート]メニューのカスタマイズで自分好みのWindows 11にするWindows 10のサポートが終了してWindows 11へ移行したことで、新しいデザインに戸惑っているユーザーは少なくないだろう。特に、長年Windows 10を使ってきた人にとって、デスクトップから[PC]アイコン(旧:[マイコンピューター]アイコン)が消えたことや、[スタート]メニューの大幅なデザイン変更は、作業効率を下がる要因になりがちだ。
しかし、Windows 11は自分好みにカスタマイズできる自由度が意外と高い。そこで本Tech TIPSでは、デスクトップの象徴である[PC]アイコンを復活させる方法や、[スタート]メニューに「コントロールパネル」などのよく使う項目を追加する設定方法を紹介する。これだけでも、Windows 11は格段に使いやすくなるはずだ。
Windows 11のデフォルトのデスクトップは、左上に[ごみ箱]アイコンと[Microsoft Edge]のショートカットアイコン、下側にタスクバーが表示されただけのシンプルなデザインとなっている。目的のフォルダを開きたい場合は、タスクバーにピン留めされているエクスプローラーを起動しなければならず面倒である。やはり、すぐにストレージにアクセスできる[PC]アイコンがデスクトップにあると便利だ。
そこで、デスクトップに[PC]アイコンを表示する手順を紹介しよう。
これで、[PC]アイコンがデスクトップに復活する。
[デスクトップアイコンの設定]ダイアログでは、他に「ネットワーク」や「コントロールパネル」などにチェックを入れて、これらをデスクトップに表示することも可能だ。
Windows 11では、Windows 10からさらに「コントロールパネル」から「設定」アプリにシステム設定の項目の移動が進んでいる。それでも、「コントロールパネル」へのアクセスが不要になったわけではない。例えば、「バックアップと復元」などは、いまだに「コントロールパネル」からしか呼び出すことができないからだ。
しかし、Windows 11では、「コントロールパネル」へのアクセスが面倒になっており、[スタート]メニューの「すべて」画面で[Windowsツール]を選択、そこから「コントロールパネル」を開く必要がある。タスクバーにある検索入力ボックスに「cont」などと入力して起動した方が素早く開けるくらいだ。
「コントロールパネル」などの頻繁に使う設定機能は、[スタート]メニューにピン留めしておくとよい。
Windows 11 2025 Update(バージョン25H2)では、[スタートにピン留めする]を表示するには、[開く]の下にある[v]をクリックして展開する必要がある点に注意してほしい。
![[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(1)](https://image.itmedia.co.jp/ait/articles/2510/31/wi-win11startcustom07.png) [スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(1)
[スタート]メニューに「コントロールパネル」などを追加する(1)「コントロールパネル」は「cont」、「ディスククリーンアップ」は「dhi」で検索可能だ。ただし、この方法では「コントロールパネル」内にある設定項目はピン留めできないので、常にピン留めした「コントロールパネル」から呼び出す必要がある。「コントロールパネル」内の項目を[スタート]メニューに追加したい場合は、「コントロールパネル」を開いてピン留めしたい項目を右クリックして、[スタートにピン留め]を選択するとよい。ただし、全ての項目がピン留めできるわけでない点に注意してほしい。
これで[スタート]メニューの「ピン留め済み」に「コントロールパネル」などが表示されるようになる。ただし、「ピン留め済み」の項目が多いと、「次のページ」をクリックしないと表示されず、頻繁に呼び出す場合は少し不便だ。
そのような場合は、2ページ目以降の項目のアイコンを上側にドラッグすると、1ページ目に移動できる。
[ダウンロード]フォルダや[ドキュメント]フォルダなど、頻繁に開くことがあるフォルダは、[スタート]メニューの[電源ボタン]アイコンの横に、それらを開くためのアイコンを表示させると便利だ。
![[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(4)](https://image.itmedia.co.jp/ait/articles/2510/31/wi-win11startcustom14.png) [スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(4)
[スタート]メニューに[ダウンロード]フォルダなどのショートカットを表示する(4)ここでは、以下の項目のスイッチを「オン」にしておくと便利だ。
ここで取り上げた設定は、Windows 11のパフォーマンスを向上させるものではないが、日々の操作における「ストレス」や「無駄な時間」を大幅に削減できるものだ。[PC]アイコンを復活させ、[スタート]メニューを最適化すれば、Windows 11は格段に使いやすくなるだろう。
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