A2AとMCPで異なる企業のAIエージェントを連携させるサービス アクセンチュアが提供開始企業も人もAIエージェントも“連携”が大事

アクセンチュアは、異なる企業が提供するAIエージェントを連携させる「Trusted Agent Huddle」を発表した。特定のタスクやビジネス目標に応じて最適なAIエージェントを選択し、それらを管理できるようになるという。

» 2025年06月09日 08時00分 公開
[@IT]

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 アクセンチュアは2025年6月2日、「Trusted Agent Huddle」を発表した。異なる企業のAIエージェント同士を連携させることが可能で、同社のエンタープライズ向けのAIプラットフォーム「AI Refinery」の機能として利用できる。

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A2A+MCP+独自アルゴリズムで効率的な連携を実現

 アクセンチュアは「Trusted Agent Huddleを使うことで、企業は特定のタスクやビジネス目標に応じて最適なAIエージェントを選択し、それらを管理できるようになる」としている。

 リリース時点では、Adobe、Amazon Web Services(AWS)、Databricks、Google Cloud、Meta、Microsoft、NVIDIA、Oracle、Salesforce、SAP、ServiceNow、Snowflake、Workdayなどが提供するAIエージェントとの連携が可能だ。

 「A2A」(Agent-to-Agent)プロトコルや「MCP」(Model Context Protocol)といった標準プロトコルを用いて、AI Refineryプラットフォーム上にAIエージェントを構築できる。既にクラウド上にAIエージェントを保有する企業は、そのAIエージェントの機能を維持しつつ、AI Refineryプラットフォームに統合可能だ。

 Trusted Agent Huddleは独自のアルゴリズムを実装しており、AIエージェントのパフォーマンスを評価し、効率的に連携させるという。さらにAIエージェント向けオープンソースライブラリ「NVIDIA Agent Intelligence Toolkit」とも連携する。

 アクセンチュアのカーティク・ナライン氏(最高技術責任者<CTO> 兼 アクセンチュア テクノロジー 最高責任者)は、「コラボレーションこそが、現代の競争優位性の源泉だ。企業が今日の不確実な環境に適応し、将来に向けたイノベーションと柔軟性を確保するためには、単一のAIエージェントエコシステムに依存せず、広範なエコシステムからAIのイノベーションを活用することが重要だ」と述べている。

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