GitHubは、Visual Studio Codeのエージェントモードを全ユーザーに提供すると発表した。同時に、ローカルで動作する「GitHub MCPサーバ」をオープンソースで提供することも明らかにした。
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GitHubは2025年4月7日、「Visual Studio Code」(以下、VS Code)のエージェントモードを全ユーザーに提供すると発表した。同時に、ローカルで動作する「GitHub MCPサーバ」をオープンソースで提供することも明らかにした。
「MCP」(Model Context Protocol)は、AI(人工知能)と外部システムの接続を標準化するプロトコル。VS CodeのエージェントモードはMCPに対応しており、GitHub MCPサーバを利用することで、MCPに対応するLLM(大規模言語モデル)ツールにリポジトリやコードの横断検索、Issueの管理、Pull Requestの作成といったGitHubの機能を追加できる。「Anthropic Claude 3.5」「3.7 Sonnet」「3.7 Sonnet Thinking」「Google Gemini 2.0 Flash」「OpenAI o3-mini」を、「GitHub Copilot」の全ての有料プランに含まれる「プレミアムリクエスト」を通じて一般提供するという。
VS Codeのエージェントモードは、GitHubによると「ユーザーのアイデアをコードに変換する仕組みだ」という。簡単なプロンプトを与えると、自動的に特定または生成されたファイル全体で必要なサブタスクを実行する。ターミナルコマンドやツールの呼び出しを提案して実行を促すこともできる。自己修復機能によって実行時エラーの分析も可能。エージェントモードのモデルはAnthropic Claude 3.5と3.7 Sonnet、Google Gemini 2.0 Flash、「OpenAI GPT-4o」から選択できる。
GitHubのプレミアムリクエストは、エージェントモードやコンテキストに基づくチャット、コード補完の無制限リクエストなど、全ての有料プランで無制限に使えるベースモデル(現在はOpenAI GPT-4o)とは別に利用できる仕組み。「GitHub Copilot Pro」のユーザーには、2025年5月5日から毎月300件のプレミアムリクエストを提供する。「GitHub Copilot Business」と「GitHub Copilot Enterprise」のユーザーには、同年5月12〜19日の間に、それぞれ毎月300件または1000件のプレミアムリクエストを提供する。それまでプレミアムモデルの使用は無制限とのことだ。
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