OSIは「国連オープンソース原則」を公式に支持する初の組織となったことを発表した。国連オープンソース原則は、8つのガイドラインから構成されている。
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国連オープンソースユナイテッドコミュニティー(United Nations Open Source United community)とオープンソースイニシアチブ(OSI:Open Source Initiative)は、2025年3月11日(米国時間)、OSIが「国連オープンソース原則」を公式に支持する初の組織となったことを発表した。国連オープンソース原則は、国連内部だけでなく、世界全体においてオープンソースの活用と協力を推進するための指針となっている。
国連オープンソースユナイテッドコミュニティーは、国連機関全体でオープンソーステクノロジーを推進することを目的として活動している。同コミュニティーは、国連のデジタル変革を支援するため、コラボレーションとスケーラブルなソリューションの推進に取り組んでいる。一方、OSIは、個人、企業、公的機関から国際的に認知されている非営利団体で、ソフトウェアとAI(人工知能)のオープンソースを定義している。
国連オープンソース原則は、以下の8つのガイドラインから構成されており、組織全体でのオープンソースソフトウェアの活用、開発、共有を推進するための指針となっている。
OSIのエグゼクティブディレクターであるステファノ・マフーリ氏は、「国連がオープンソースの重要性を認識し、世界的な課題の解決と持続可能なソリューションの構築に向けて取り組んでいることは、すばらしいことだと考えている。そして、OSIが国連オープンソース原則を支持する初の組織となったことを光栄に思う」と述べた。
また、「国連オープンソース原則は、イノベーションを推進し、年間約8.8兆ドルの経済効果をもたらす。これは、世界中の組織が目標を達成できるよう支援するオープンソースの価値観と一致している」とも語っている。
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