ウォンテッドリーは、「コロナ禍の転職と副業に関する調査」の結果を発表した。転職時に最も重視する項目は「仕事内容のやりがい」、副業時に重視するのは「勤務形態の柔軟性」だった。
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ウォンテッドリーは2022年6月30日、「コロナ禍の転職と副業に関する調査」の結果を発表した。それによると、転職時に「仕事内容のやりがい」を重視する人が最も多く、副業への意欲は前回(2021年10月)の調査よりも低下していた。
この調査は、ウォンテッドリーが運営するビジネスSNS「Wantedly」のユーザーを対象に実施し、1456人から有効回答を得た。
直近の転職時に重視したことについて聞くと「仕事内容のやりがい」を挙げた人の割合が60%(複数回答、以下同)で最も高かった。次いで「自己成長性」が46%、「給与水準」が45%だった。職種別に見ても、転職時の重視項目のトップは「仕事内容のやりがい」だった。特に「経営企画」(81%)、「プロダクトマネジャー」(74%)、「デザイナー」(74%)で「仕事内容のやりがい」を挙げる人が多かった。
転職回数別に見ると、転職回数が増すごとに「仕事内容のやりがい」「給与水準」「勤務形態の柔軟性」を重視する傾向があった。
副業に関しては、「現在行っている」と回答した人の割合は31%、「やってみたい」は37%。前回の調査では、それぞれ37%と40%だった。ウォンテッドリーは「『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』が出ていた2021年と比べて、2022年はテレワークの割合が減るなど働き方が変化し、多くの働き手にとって副業に割ける時間が減ったことが一因ではないか」と分析している。
副業に対して最も求めることも変化していた。前回(2021年10月)調査と比べて下落幅が最も大きかったのは「給与水準」で、前回の21%に対して今回は15%だった。これに対して増加幅が最も大きかったのは「勤務形態の柔軟性」で、前回の18%から今回は31%に増えた。ウォンテッドリーは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況の変化に応じてテレワークから出社に戻すなど働き方に変化が訪れていることが要因だ」とみている。
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