エンワールド・ジャパンは、リモートワーク導入後の変化に関する調査結果を発表した。それによるとリモートワークによる利点として、社内ITの促進や余暇時間の増加が挙げる企業が多かった。
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エンワールド・ジャパンは2021年12月15日、リモートワーク(テレワーク)導入後の変化に関する調査結果を発表した。それによると、2021年11月現在の従業員の出社率は「10〜30%」の企業が最も多く、「全社員がフルリモート」と回答した企業は3%だった。
調査は全国の企業を対象に実施し、230社から有効回答を得た。内訳は外資系企業が43%、日系企業が56%だった。
リモートワークの導入状況について聞くと、企業全体で「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が顕著になってきた2020年2月以降に導入した」という企業が60%だった。外資系企業と日系企業についてはそれぞれ56%、64%と大きな違いはなかった。
2021年11月現在の従業員の出社率について聞くと、企業全体で「出社率10〜30%」の企業が最も多く、27%だった。「全社員がフルリモート」と回答した企業は3%だった。「出社率30%未満」で比べると外資系企業が65.0%、日系企業は37%。「出社率50%未満」だと、外資系が83.0%、日系企業が63.0%だった。
リモートワークの導入によって従業員や組織に起きた良い変化として「社内システムやワークフローのIT化が進んだ」ことを挙げた企業の割合が最も高く59%(複数回答、以下同)。次いで、「余暇時間が増え、従業員の私生活の充実度が上がった」が50%だった。
一方、リモートワークによる課題として最も多く挙がった回答が「仕事以外のコミュニティーが減った」で62%だった(複数回答、以下同)。次いで「社内コミュニケーションや情報共有が減り、連携が難しくなった」(55%)が挙がった。
その他「社長の意向でリモートワークの回数が減らされ、従業員の不満が出た」「若手の指導はオフィスに出勤の方がやりやすい」「会社側がリモートワークメインの勤務にいまだにちゅうちょしている」といった意見があった。
リモートワークではコミュニケーションが課題になりがちだが、調査結果によると「従業員のエンゲージメントや帰属意識について課題を感じている」と回答した割合は外資系企業、日系企業ともに約6割だった。
エンゲージメントや帰属意識を高めるために実施したことについて聞くと、企業全体で最も高かったのは「上司と部下の1 on 1コミュニケーションを増やした」(39%)で、次いで「オンラインコミュニケーションのツールを導入した」「チームでのルーティーンミーティングを増やした」と続いた。
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