人口という意味でも、優秀な技術者という意味でも、地方の一番の課題は「人が居ないこと」かもしれません。
「人不足」という最重要課題を解決する手段の一つは、「刺激的で面白い仕事が地方に増える」ことです。「地方でも先端技術に関わる開発ができる」「地方から新しいことを発信できる」と、世間に示せる企業を増やさなくてはなりません。
都会のマネしているだけでは差が広がる一方です。地方ならではの「何か」を打ち出していくことが必要だと痛感しています。
高知の高齢化率は全国平均を大きく上回り、その差に都市部が追い付くには約10年かかるそうです。また、人口比率における病床数が全国トップで、医療費も全国トップクラスです。
これらのデメリットが逆に「新しいビジネスにつながるきっかけを秘めている」と考える筆者は、楽観的過ぎるでしょうか。
日本は超高齢化の道を進んでおり、今後も人口は確実に減っていきます。いま高知で課題となっていることは、10年後には都市部でも起こる可能性があることです。
都市部の未来の課題は、地方にとっては現在の課題です。高知では医療ハッカソン「ヘルスケアハッカソン」開催の実績もあります。「課題先進県」だからこそ、都市部に先んじてできることがあるし、新しいアイデアの受け皿もあるのだと思います。
「デメリットを、いかにメリットに変えるか」は、地方の課題の一つです。これから地方に来られるエンジニアは、見方を変えるなど発想の転換が必要かもしれません。
「移住して初めて分かった地方エンジニアのメリット・デメリット」はいかがでしたか? 次回も「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」をセキララにお伝えします。
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