米VMwareは、システムから出力されるログを自動的に管理・解析するための新製品を提供すると発表した。自動的にシステムのログを収集して解析し、トラブルシューティングの時間短縮などにつながるという。
米VMwareは6月11日、システムから出力されるログを自動的に管理・解析するための新製品「VMware vCenter Log Insight」を2013年第3四半期から提供すると発表した。仮想アプライアンスとして提供され、利用者は簡単に導入し利用できる。価格は、ログデータの容量に関係なく、OSインスタンス当たり200米ドル。日本での提供開始は2014年の予定で、価格は未定である。
VMware vCenter Log Insightは、システム監視やトラブルシューティング、根本原因分析などに必要なログデータを自動的に収集し、検索、解析する。ログデータの収集対象は仮想環境に限らず、アプリケーションやファイアウォール、ネットワーク機器、OS、ストレージ、仮想マシン、ホストマシンなど、ITインフラを構成するさまざまなコンポーネントから出力されるログである。
一般にログデータには、ITインフラの運用や状況に関する詳細情報が含まれており、それらのデータは障害の特定や解決に活用できる。しかし、ログデータの大きさは膨大で、データ構造もそれを出力するコンポーネントによって異なるなど、運用に必要な情報をログデータからリアルタイムに得ることは難しかった。例えば、システムに障害が発生したとき、その場所や原因を特定する際に、従来はログデータを収集できても、それを短時間に分析するのは困難だった。VMware vCenter Log Insightを利用すると、自動的にログを収集しており、グラフィカルに画面表示するので、トラブルシューティングの時間短縮などにつながるという。
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