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「Hyper-V」「MSHTML」などの脆弱性悪用を確認 Microsoftの2024年7月更新プログラムを早急に適用をJPCERT/CCが注意喚起

JPCERT/CCは、Microsoftが公開した2024年7月のセキュリティ更新プログラムを早急に適用するよう注意を促した。脆弱性が悪用された場合、リモートからの攻撃によって任意のコードが実行されるなどの危険性がある。

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 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2024年7月10日、Microsoftが公開した2024年7月のセキュリティ更新プログラムを早急に適用するよう注意を促している。セキュリティ更新プログラムは「Microsoft Update」「Windows Update」などを用いての適用できる。

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プレスリリース

既に悪用を確認、早急な適用が必要

 2024年7月9日(米国時間)にMicrosoftが公開した2024年7月のセキュリティ更新プログラムの対象となる脆弱(ぜいじゃく)性のうち、「Windows Hyper-Vの特権の昇格の脆弱性」(CVE-2024-38080)と「Windows MSHTMLプラットフォームのスプーフィングの脆弱性」(CVE-2024-38112)については、既に悪用の事実を確認しているとMicrosoftは公表している。これらの脆弱性が悪用された場合、リモートからの攻撃によって任意のコードが実行されるなどの危険性がある。

 以下はMicrosoftブログで公開されている「更新プログラムが公開されるよりも前に悪用されたり脆弱性の詳細が公開されたりしていることを確認している脆弱性」のリストだ。なお、前述した2つの脆弱性もこれに含まれる。

  • CVE-2024-37985 Arm:CVE-2024-37985 Systematic Identification and Characterization of Proprietary Prefetchers
  • CVE-2024-35264 .NETとVisual Studioのリモートコードが実行される脆弱性
  • CVE-2024-38112 Windows MSHTML Platform Spoofing Vulnerability
  • CVE-2024-38080 Windows Hyper-Vの特権の昇格の脆弱性

 同ブログによると、2024年7月のセキュリティ更新プログラムで修正された脆弱性の中で「Windowsリモートデスクトップライセンスサービスのリモートコード実行に対する脆弱性」(CVE-2024-38076 / CVE-2024-38074 / CVE-2024-38077)についてはCVSS(共通脆弱性評価システム)基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性となっている。Microsoftは「脆弱性の特性を鑑み、早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨している」としている。

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