経済産業省が「DX銘柄2023」を発表 特に傑出した取り組みを続ける企業は「プラチナ」に:ビジネスモデルと経営の変革にチャレンジし続けている企業を選定
経済産業省は、「DX銘柄2023」「DX注目企業」「DXプラチナ企業2023-2025」を発表した。「デジタル技術を前提としたビジネスモデルと経営の変革にチャレンジし続けている企業を選定した」としている。
経済産業省は2023年5月31日、「DX銘柄2023」(DX:デジタルトランスフォーメーション)選定企業を32社(うち、DXグランプリ企業2社)、「DX注目企業」を19社、「DXプラチナ企業2023-2025」を3社、発表した。
「DXプラチナ企業」が新たに登場
経済産業省はDX銘柄について次のように説明している。
「東京証券取引所に上場している企業の中から、企業価値の向上につながるDXを推進するための仕組みを社内に構築し、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を選定することで、目標となる企業モデルを広く波及させ、経営者の意識改革を促すとともに、幅広いステークホルダーから評価を受けることで、DXのさらなる促進を図るもの」としている。
DXグランプリ企業は「企業の競争力強化に資するDXに向けた取り組みを強く後押しすることを目的として、銘柄選定企業の中から特にデジタル時代を先導する企業」として選定されている。2023年に選定された企業は、トプコンと日本郵船の2社。
DX注目企業は「DX銘柄に選定されていない企業のうち、特に企業価値貢献部分で注目すべき取り組みを実施している企業」のこと。2023年は、アサヒグループホールディングスやワコールホールディングスなど19社が選定された。
DXプラチナ企業は、2023年に新たに追加した選定企業で「特に傑出した取り組みを制度開始当初から継続している企業」だという。3年連続でDX銘柄に選定されており、過去にDXグランプリに選ばれていることが選定条件となる。2023年は中外製薬と小松製作所、トラスコ中山の3社が選ばれた。3年間の時限措置としているため、「DXプラチナ企業2023-2025」と表されている。
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