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ユーザー間ファイル転送ベンダーの「ほぼ全てが2桁成長」、脱PPAPだけではない納得の理由とはITRが調査

ITRは、国内のユーザー間ファイル転送市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対前年度比10.3%増の48億2000万円。2021〜2026年度の年間平均成長率を6.9%と見込み、2026年度は67億円になると予測している。

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 アイ・ティ・アール(ITR)は2022年7月28日、国内の「ユーザー間ファイル転送市場」の規模推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対前年度比10.3%増の48億2000万円。2022年度は52億円になる見込みだ。

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2020〜2026年度のユーザー間ファイル転送市場規模推移(提供:ITR

「ファイル共有」と「ファイル転送」の併用が進む

 2021年度はほぼ全てのベンダーが売り上げを増加させ、2桁成長となった。この背景についてITRは次のように分析している。

 「『Box』や『Microsoft OneDrive』といった著名な“オンラインファイル共有サービス”はあるが、転送速度やセキュリティ、操作性などの面で差別化を図るユーザー間ファイル転送製品・サービスもある。ユーザー企業ではオンラインファイル共有サービスとファイル転送製品・サービスを併用し、使い分ける形で導入が進んでいる」

 また最近では、脱PPAP(暗号化ZIPファイル)やランサムウェア対策などのセキュリティ強化を目的とした導入が増加している。ITRは「これらの用途では継続利用が期待できるため、市場成長の下支えになるだろう」と述べている。

 ITRは、2021〜2026年度のユーザー間ファイル転送市場の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を6.9%と見込み、2026年度には市場規模が67億円になると予測している。

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