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「日本式な考え方」に違和感を持つ外国人エンジニア プレイネクストラボ調査「これ全部手作業ですか……?」

プレイネクストラボが、同社が運営するサービスに登録する外国人ITエンジニアを対象に実施した意識調査によると「日本文化が好き」や「日本最先端技術を学びたい」との回答がある半面、仕事に対してルールを優先する一方で非効率で生産性に対する意識が低い点などに疑問を感じていることが分かった。

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 プレイネクストラボは2019年7月11日、外国人ITエンジニアの意識調査の結果を発表した。対象は、同社が運営する外国人エンジニアプラットフォーム「TalentHub」に登録している123人。それによると、日本で働きたい理由としては「日本文化が好き」や「日本最先端技術を学びたい」との回答が多かった。

 希望する勤務地については、東京で働きたいという回答が76.2%あった。次いで、大阪が10.7%、札幌が4.1%、福岡と名古屋が各2.5%、京都が1.8%などだった。中には「東京と大阪しか知らない」と回答した人もいて、大都市や観光地以外の地名や情報が外国人エンジニアにあまり知られていない可能性がある。プレイネクストラボは、「企業は外国人ITエンジニアに対してスカウトや採用オウンドメディア、SNS、ブログ、動画といった多様なメディアを使って会社紹介や求人情報などを積極的に提供していく必要がある」としている。

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外国人ITエンジニアが働きたい日本の都市(出典:プレイネクストラボ

 日本で働きたい理由では「日本文化が好き」との回答が最も多く(27.6%)、次いで「日本最先端技術を学びたい」と「自分のキャリアを向上させたい」が各18.7%、「給料が良い」が17.1%、「母国とは異なる国で働きたい」が8.9%だった。プレイネクストラボによると、出身国では習得したプログラミングスキルを生かす場がないことから、日本でITエンジニアとして働くことを選択している人もいるようだ。

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外国人ITエンジニアが日本で働きたい理由(出典:プレイネクストラボ

日本の好きなところ嫌いなところ

 日本の好きなところとしては、「仕事の文化や環境」が最も多く、ほとんどの人がこれを挙げていた。他には、「ビジネスチャンスがある」や「技術」が挙がった。「時間に正確なところ」との回答もあった。プレイネクストラボによると、住み心地がよく、便利な環境であることに加え、安全性の高さや平和であること、日本食などの文化も魅力として捉えられているようだ。

 これに対して嫌いなところとしては、「職場」が最も多く、これもほとんどの人が挙げていた。朝の出社時間や、仕事に対してルールを優先する一方で非効率で生産性に対する意識が低い点、よく考えずにルールに従って働き、決定事項をなかなか変えない点。つまり「決まりだから……」といって思考停止になりがちな日本の職場や考え方に違和感を覚えている人が多いようだ。中には、通勤時の満員電車が大変だという回答もあった。

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