どこでも生き抜けるスキルを身に付けるには、ボーイスカウトが最適Go AbekawaのGo Global! シンさん from 香港(前編)(1/2 ページ)

正直に言うと香港は、狭くて、暑くて、湿度が高い場所です(笑)。

» 2025年08月12日 05時00分 公開

 グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は、香港から来日し、OGIXでスマートフォン向けゲームの開発に携わるエンジニア、Sin Wing Hei(シン・ウィン・ヘイ、以下シンさん)さんにお話を伺う。

 香港で少年時代を過ごしたシンさんは、ボーイスカウト活動を通して「どんな環境でも生き抜くスキル」を養った。勉強は苦手と語りつつも、PCとの出会いが彼の人生の方向を少しずつ変えていく――。

 聞き手は、AppleやDisneyなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。

サッカー好きだったんですけどね

 シンさんは1996年10月17日生まれ、香港サイド出身のエンジニアである。現在29歳になる彼が日本に来てから、既に10年が経過しているという。

 家族は両親と4歳上の兄、そして双子の弟との5人家族。兄は香港で広告系の会社に勤務しており、弟は日本で音響スタッフとして働き、シンさんと一緒に住んでいる。

 「弟と私は顔が似ているので、実は弟はいなくて、私が2人いるんじゃないか、みたいに思うこともあります。弟と私の区別がつかないとき? かっこいい方が私です(どや)」(シンさん)

双子の弟さんと。たぶん、かっこいい方がシンさんです

 故郷の香港についてシンさんは、「狭くて、暑くて、湿度が高い」と率直な感想を述べる。しかし、その狭さ故に「行きたい場所はどこでも1〜2時間くらいで行ける」と、利便性というメリットも挙げる。



 シンさんは、少年時代の自分を「内向的な性格だった」と振り返るが、気の合う友人とは活発に外で遊び、特にサッカーに熱中していた。サッカーは兄の影響で始め、中学1年から高校1年までの4年間、学校のチームで活動した。「弱くて試合に出られなかった」と述べつつも、「好きだったんですけどね」とサッカーへの愛情を示す。

 母親の勧めで、中学の3年間はボーイスカウトに参加した。母親は「どんな環境でも生き抜けるスキルを身に付けるため」にボーイスカウトを勧め、シンさん自身も「結構面白かった」と語る。香港ではキャンプする人が少ない中で、ボーイスカウトの活動は「普通の生活では得にくいスキル」を身に付ける貴重な機会だった。実際にキャンプに出掛けたり、ゴミ拾いのイベントに参加したりと、活動に積極的に取り組んだという。

かっこいい方がシンさんです
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