業務利用するApple製品のセキュリティってどうなの? Jamfがレポートを発表Apple端末を中心に最新リスクを検証

Jamfは、Apple製品のセキュリティに注目したレポート「2025年版セキュリティ360レポート」を発表した。世界90カ国、140万台以上の端末データを分析し、近年の攻撃傾向やセキュリティ課題、求められる対策をまとめている。

» 2025年07月22日 08時00分 公開
[@IT]

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 Jamf Japanは2025年6月20日、Apple製品のセキュリティに注目したレポート「2025年版セキュリティ360レポート」を発表した。同社は、主にApple製品を対象としたMDM(Mobile Device Management)を提供している。このレポートはMDMをはじめとするJamfの製品(以下、Jamf製品)利用している世界90カ国140万台以上の端末から得られたデータを分析した結果をまとめたもの。

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2つの視点で分析した日本語レポート

 レポートによると、直近1年間でJamf製品が検知したフィッシング攻撃は約1000万件。そのうち、企業がソーシャルエンジニアリング攻撃の影響を受けた割合は25%。悪意のあるフィッシング攻撃のリンクをクリックした経験があるユーザーの割合は10%だった。

 重大な脆弱(ぜいじゃく)性を抱える端末を保有している企業の割合は32%で、業務に使っているモバイル端末の55.1%は脆弱なOSが稼働していることが分かった。Jamfは「AppleとGoogleはセキュリティアップデートを定期的に提供しており、これを確実に適用することが最も有効なリスク軽減策だ」としている。

 レポートではMacの状況についても触れている。Macに対する脅威は多様化しており、悪意ある攻撃者は攻撃手法に関してより高度な創意工夫を凝らしているという。レポートによると、Macを対象としたマルウェアのうち、「インフォスティーラー」(機密情報を盗み出すマルウェア)が全体の28.36%を占め、2024年調査時の0.25%から急増していることが分かった。

 「2025年版セキュリティ360レポート」の日本語版は「モバイル機器に関するレポート」と「Macに関するレポート」の2つがあり、それぞれJamfのWebサイトからダウンロードできる。

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