「Windows Admin Center 2410」で利用可能なPowerShellコマンドレットを知る［その3］――接続管理関連コマンドレット：Microsoft Azure最新機能フォローアップ（222）

アクセスキーを取得する

　まずは、以降の説明で必要なアクセスキーを取得しておきます。

　WAC 2410の「設定」（右上の歯車アイコンをクリック）画面から「アクセス」→「アクセスキーを表示する」をクリックすると、アクセスキーの文字列を取得できます。

　アクセスキーの有効期間は2時間です。以降の操作ではこのアクセスキーを使いますが、確認の都合上、説明途中でアクセスキーの値が変わることがあります。

接続リストをエクスポート／インポートする

　以降の説明ではMicrosoft.WindowsAdminCenter.ConnectionToolsモジュールがインポート済みの前提で進めます。

　クレデンシャルを取得してから、「Export-WACConnection」コマンドレットで現在の接続リストを取得してみます。アクセスキーは、コマンドラインオプションとして指定するのではなく、プロンプトが表示されてから別途入力した方がトラブルなく進められます。

　「-FileName」オプションを使うと直接ファイルへエクスポートできます。

　「メモ帳」でエクスポートしたファイルを開きます。

　1行追加しつつ、いったん接続リストを、WACのみを残した状態にします。

　続いて、「Import-WACConnection」コマンドレットで接続リストをインポートします。

　WACの画面を更新すると、追加された接続リストを確認できます。

現在の接続リストを取得する

　クレデンシャルを取得してから、「GetConnection」コマンドレットで現在の接続リストを取得してみましょう。アクセスキーは、入力プロンプトが表示されたら入力しています。

　何度かトライしましたが、エラーが発生しました。「Export-WACConnection」コマンドレットと「Import-WACConnection」コマンドレットは実行できているので、なぜエラーになるのが不明です。想定される使い方ではないのかもしれません。

接続リストから削除する

　接続リストからの削除を試してみます。「ConnectionId」コマンドレットは、以下の書式になっています。

　実行してみます。クレデンシャルはコマンドラインで指定し、アクセスキーは入力プロンプトが表示されたら入力しました。

　何度かトライしてみましたが、エラーで完了できませんでした。こちらも想定される使い方ではないのかもしれません。

Microsoft.WindowsAdminCenter.ConnectionToolsにおける残りのコマンドレット

　残りは「ApplyConnection」コマンドレットと「CreateApplicationAccessToken」コマンドレットです。

　ApplyConnectionコマンドレットを実行しましたが、これもエラーでした。これまでと同様に、クレデンシャルはコマンドラインで指定し、アクセスキーは入力プロンプトが表示されたら入力しました。

　アクセスキーをコマンドラインオプションで指定するとエラーになる可能性があるため、アクセスキーを除いてCreateApplicationAccessTokenコマンドレットを実行します。

　こちらは特に何も表示されませんでした。これらも想定される使い方ではないのかもしれません。

　今回、Microsoft.WindowsAdminCenter.ConnectionToolモジュールに含まれるコマンドレットを紹介しましたが、6つあるコマンドレットのうち、4つのコマンドレット（GetConnection、ConnectionId、ApplyConnection、CreateApplicationAccessToken）でエラーが発生しました。想定される使い方ではなかったのかもしれませんが、コマンドレットの不具合の可能性もあります。今後Microsoftから情報が出てくるかもしれませんで、引き続き注目しておくこととしましょう。

　次回は、「Microsoft.WindowsAdminCenter.ExtensionTools」および「Microsoft.WindowsAdminCenter.ManagementTools」モジュールに含まれるコマンドレットを紹介する予定です。