ギークスは2025年1〜3月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。案件数と、案件を探すフリーランスのどちらも2024年同期より増え、案件倍率は四半期累計で7.80倍だった。
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ギークスは2025年5月12日、2025年1〜3月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。ここで言う案件倍率とは、案件を探すフリーランスの人数に対する案件数の割合のこと。レポートによると2025年1月の案件は10.27倍、2月は6.92倍、3月は6.57倍だった。
2025年1〜3月は社内システムの構築や業務効率化などDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的とした案件が多く見られた。四半期の累計案件数は2024年度同時期と比べて6ポイント増加した。生成AI(人工知能)やLLM(大規模言語モデル)などに関わる案件も引き続き増えているという。
企業が求めるスキルを見ると、「JavaScript」「PHP」が安定的に人気を集めている他、「TypeScript」や、AI開発に関連する「Python」の需要も高まっている。案件を探すフリーランスは前年度同時期と比べて17ポイント増加した。企業からは、技術力に加えて、ビジネス的な視点やチーム内での柔軟なコミュニケーション能力が引き続き求められている。
ギークスによると、能動的に新しい技術の習得や情報収集をしてアウトプットしようとするスタンスや、プロジェクト全体を俯瞰(ふかん)して課題を解決する姿勢を持つフリーランスが高く評価されている傾向にあるという。
2025年4〜6月についてギークスは、案件数に関しては4月は横ばいで推移し、5月以降に増加するとみている。案件については、生成AIを活用したシステム開発やDX推進関連の開発案件が引き続き増えていく見込み。「特にDX推進を目的としたコンサルティングやプロジェクト立案、システム開発や導入支援などにスポットで参画できるITフリーランスが企業から人気を集めそうだ」と予測している。
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