NVIDIAは、GPUシステムでAIやMLプロジェクトを開発するためのエンタープライズ対応ツールキット「NVIDIA AI Workbench」のβ版をリリースした。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
NVIDIAは2024年1月30日(米国時間)、GPUシステムでオープンソースのモデルやソフトウェアからAI(人工知能)や機械学習(ML)プロジェクトを開発するためのエンタープライズ対応ツールキット「NVIDIA AI Workbench」(以下、AI Workbench)のβ版をリリースした。
AI Workbenchは、2023年8月に同社主催のカンファレンス「SIGGRAPH 2023」で発表された。開発者はこのツールキットにより、選択したGPU環境でAIワークロードの作成、コラボレーション、移行を行える。AI Workbenchの特徴と、β版での機能強化点は以下の通り。
AI Workbenchを使えば、開発者やデータサイエンティストは、AIやMLプロジェクトをPCやワークステーションのローカル環境で開始でき、どこにでも移行できる。プロジェクト要件に応じて、データセンター、パブリッククラウド、「NVIDIA DGX Cloud」に移行することや、推論や軽量化カスタマイズのためにローカルのRTX PCやワークステーションに移動することも可能だ。
AI Workbenchは、開発者が選択した各種コンピュートリソースで作業するための機能を提供し、AIワークフローのセットアップ、開発、移行の簡素化、迅速化を支援する。NVIDIAは、AI Workbenchのメリットとして以下を挙げている。
AI Workbenchのβ版では、以下のような機能強化が行われている。また、UI(ユーザーインタフェース)がアップデートされ、コンテナランタイムとGitサーバのサポートも拡充されている。
NVIDIA、生成AI向けGPU「H200」を2024年に提供開始へ
Linux Foundation、HPC(高性能計算)向けソフトウェア開発サポートと普及を目指す「HPSF」の設立を発表
AI、規制、インフレ――2024年のデジタル動向を左右するマクロ情勢とは? IDCアナリストが解説Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.