エムスリーはNOBORIと事業提携契約を締結し、医用画像診断AIプラットフォーム事業を開始する。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
エムスリーは2020年5月7日、NOBORIと事業提携契約を締結し、医用画像診断支援AI(人工知能)プラットフォーム事業を開始することを発表した。
近年、日本国内ではAI開発を進めるべき重点領域の一つとして、保健医療分野における画像診断支援を挙げており、医療機器承認審査に当たっての評価指標の策定や評価体制の整備も実施されていることから、AIを活用した医療機器開発のニーズが見込まれている。
エムスリーでは、2017年から画像診断を含めたAI医療機器の開発支援などをグループ会社全体で一貫して行う事業「エムスリーAIラボ」を運営してきた。今回、約1.8億件の画像データを扱う医療クラウドサービスを提供するNOBORIとAIプラットフォーム事業を開始することにより、AIの診療現場への流通を加速させる考えだ。
同事業では、多様な画像診断支援AIアルゴリズムを両社で構築したAIプラットフォームに搭載し、PACS(医療用画像管理システム)やモダリティ(MRIやCTといった医療機器の様式)の制約なしに提供する。また、AIアルゴリズムは部位(頭部、肺など)ごとに複数ラインアップを予定し、用途に応じて医師が使用したいAIを複数選択できるようにする。
世界中のどの医療用画像診断支援AIアルゴリズムを使用しても、エムスリーのエッジサーバを医療機関内に置くことで、PACSなどの病院内システムやモダリティを問わずに、利用できる仕組みをプラットフォームとして提供するという。
 米英で疾病の「診断」を下すAIドクターが登場。日本ではどうなるのか
米英で疾病の「診断」を下すAIドクターが登場。日本ではどうなるのか “AIチャットbot”が県民の救急医療相談に対応――埼玉県、NEC開発の「AI救急相談自動応答システム」を2019年7月に開始
“AIチャットbot”が県民の救急医療相談に対応――埼玉県、NEC開発の「AI救急相談自動応答システム」を2019年7月に開始 プライバシーは? 消費電力は? エストニアで成功した「医療ブロックチェーン」が日本でも実現可能な理由
プライバシーは? 消費電力は? エストニアで成功した「医療ブロックチェーン」が日本でも実現可能な理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.