大阪ガスとバカンは、個室トイレの混雑状況をリアルタイムで確認できる、オフィスビルや商業施設向けのトイレ空席管理IoTサービス「ekul toilet」を開始。長期滞在者がいる場合は通知し、体調不良者やトイレに潜伏する不審者の早期発見につなげるなど、セキュリティ対策にも活用できる。
大阪ガスは2018年8月21日、バカンと提携し、リアルタイムにトイレの混雑状況が分かる業務用のクラウドサービス「ekul toilet(イークル トイレット)」の提供を2018年9月1日から開始すると発表した。
ekul toiletは、オフィスビルや商業施設などのトイレの個室にセンサーを設置し、スマートフォンやPC、デジタルサイネージなどでリアルタイムに空き状況を確認できるようにするサービス。事前にトイレの空き状況を確認できるため、利用者の時間ロスやストレス軽減につなげることができる。
管理者向けの安全・防災対策機能として、トイレの各個室の滞在時間をリアルタイムで確認でき、長期滞在者がいる場合は警告表示やアラートメールを受け取る設定も可能。これにより、体調不良になった利用者や、不審者のトイレ潜伏などへの早期対応が可能になる。
また、センサーはトイレのドア部分に固定するだけなので設置も簡単。センサー類や閲覧者の設定も容易なため、比較的安価にサービス導入、利用開始が可能だという。
大阪ガスでは2016年7月から、ガスや電気などの使用量をリアルタイムで計測、通知する業務用の簡易データ計測サービス「ekul(イークル)」を展開しており、ekul toiletはその新たなラインアップとして提供を開始する。
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