富士通と富士通フロンテックは、小型の筐体にセンサーやOS、ミドルウェア、タッチパネルを搭載したオールインワン型の手のひら静脈認証装置「PalmSecure Connect」を発売。APIを利用してアプリケーションを開発することで、さまざまな業務システムへの手のひら静脈認証の導入が容易になるという。
富士通と富士通フロンテックは2018年2月13日、オールインワン型の手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connect」の販売を開始した。
PalmSecure Connectは、手のひら静脈センサー、OS、ミドルウェア、タッチパネルディスプレイを1つの小型筐体に搭載。手のひら静脈データを統合的に運用管理する富士通の認証サーバとの連携を可能にするAPIを実装しており、このAPIを活用して業務システムやオフィス機器と連携するアプリケーションを開発することで、さまざまな業務での手のひら静脈認証を実現できる。
本体は140(幅)×47.5(高さ)×120(厚さ)ミリ(突起部除く)、重量約550グラムとコンパクト。電源を内蔵するためACアダプターも不要で、携帯性に優れる。OSにはLinuxを採用。センサー部分は、小型機器への組み込み用に新開発した手のひら静脈センサーを搭載している。
外部インタフェースは、USBポート×2(Host Port×1、Device Port×1)に加え、LANポート×1を備える(ハブ内蔵オプションでLAN×2)。タッチパネルには、4.3型カラーTFT-LCD(480×272ピクセル)の4線式抵抗被膜方式タッチパネルを搭載する。
価格は15万円(税別)からで、開発サポート費用は別途必要。出荷時期は2018年4月1日を予定し、販売条件は最低出荷台数100台以上となっている。
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