IBMは、仮想環境で単体として、または高度なデータ保護プラットフォームの一部としても利用できるようにしたストレージのデータ保護ソフトウェア「IBM Spectrum Protect Plus」を発表した。
IBMは2017年8月23日(米国時間)、データ保護体制を簡素化する新しい概念を取り入れたストレージデータ保護ソフトウェア「IBM Spectrum Protect Plus」を発表した。
Spectrum Protect Plusは、スナップショット技術を使った高速なバックアップ、リカバリー、データ管理を通じて高度なデータ可用性を提供するソフトウェア。仮想マシン(VM)での利用や(インフラ管理者ではなく)アプリケーション管理者による利用を想定し、DevOpsワークフローのサポートや自動化に役立つデータクローン機能や、管理者がSLA(サービスレベル契約)ベースのテンプレートを使って、迅速かつ簡単に、信頼性の高い方法でバックアップとリカバリーを実行できる機能を備える。
Spectrum Protect Plusには、2つのデプロイオプションが用意される。1つは仮想環境向けのスタンドアロンデプロイ。もう1つは、データの保護や可用性の要件が厳しい企業向けのデータ保護プラットフォーム「IBM Spectrum Protect」への統合となる。特にハイブリッドクラウド環境において、オンプレミスのバックエンドストレージからパブリックまたはプライベートクラウドにデータを高速に移動するようなシーンへの活用が想定されている。
IBMは、Spectrum Protect PlusにSpectrum Protectとも統合できる機能を提供することで、企業の主要なステークホルダーによるビジネス課題への対処を以下のように支援すると述べている。
IBM Spectrum Protect Plusは、2017年度第4四半期(2018年1月〜3月)の早期に仮想環境およびクラウド環境向けの単体製品として、また、IBM Spectrum Protectの一部として正式提供を開始する予定としている。
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