自己分析が大切なことは分かったが、就活の先輩たちは、本当に自己分析を行ったのだろうか。2015年卒業予定だった大学生・大学院生へのモニター調査(集計対象1817人)を見てみよう。
Q. 12月までに「自己分析」をしたことがありますか。
| 自己分析経験の有無 | パーセンテージ |
|---|---|
| ある | 83.0% |
| ない | 17.0% |
Q. 自己分析は、あなたの就職活動にとってどの程度効果があるとお考えですか。
| 自己分析の効果 | パーセンテージ |
|---|---|
| 効果がある | 42.9% |
| どちらかというと効果がある | 37.1% |
| どちらともいえない | 14.0% |
| どちらかというと効果がない | 4.2% |
| 効果がない | 1.8% |
| 効果がある 計 | 80.1% |
| 効果がない 計 | 6.0% |
| 出典:リクルートキャリア調べ 調査対象:リクナビ2015会員の大学生および大学院生から、2013年11月4〜12日、2014年1月21〜27日に調査モニターを募集し、モニターに登録した2015年卒業予定の男女7314人(うち、大学生5963人/大学院生1351人) 調査期間:2014年12月2〜9日 集計対象:大学生1274人/大学院生543人 集計方法:大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体について、実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「平成25年度学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行っている | |
先輩たちの83%が「自己分析をしたことがある」と回答し、さらに、80.1%が「(自己分析は)効果がある/どちらかというと効果がある」と回答した。
上記で紹介したように、自己分析では、これまでの自分を客観的に振り返る。ここで大事なことは「客観的に」という点。何に価値があるか、自分の主観で勝手に決めつけないということだ。例えば「一番を取った」とか「大きな成果が出た」といった自慢できる点を探そうとする人がいるが、着目すべきは、それだけではない。
特に理系の場合は、粘り強さや気合いなどのマインド面より、学んだ科目や使ったテキストなど、専門性が伝わる内容を明示することを重視する企業が多くある。
以前、自己分析の「興味関心」の欄に好きな公式を三つ挙げ、その理由を丁寧に書いてきた学生がいた。その文面を通じて、彼が興味を持って学んだ分野や理論、論理的思考能力の高さが伝わってきた。とてもおとなしい印象の青年だったが、ほどなくして環境系システム機器メーカーから開発職として内々定を獲得したのである。
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