阿部川 サリバンさんは、EMCやIBMなどの大企業で24年以上キャリアを積まれ、5年前にいわゆるスタートアップのアクティフィオに参画されました。大企業からスタートアップに移ることに迷いはありませんでしたか?
サリバン氏 私は最初から大企業で働いていたわけではありません。キャリアのスタートは初期のEMCでした。当時はまだ売り上げが1億ドルに満たない時期でしたが、その後年商130億ドルまで成長しました。スタートアップが成長して大きな企業になっていく過程に携われたことは、本当に素晴らしい経験でした。
アクティフィオは、スタートアップとしては4番目の企業です。最初はエンジニア仲間と一緒にXIVという企業を立ち上げました。XIVは順調に業績を伸ばし、IBMによって買収されました。
私はDiligentの役員でもあり、同時にAppIQという企業の役員でもありました。XIVは10億ドル規模のビジネスに成長してIBMに買収され、AppIQもHP(ヒューレット・パッカード)に買収されました。
その後、アシュ(Ash Ashutosh アシュ・アシュトシュ アクティフィオCEO)とデビッド(David Chang デビッド・チャン アクティフィオCTO)が新たなアイデアを実現させるために起業するというので、「では一緒にやろう」とアクティフィオを創立しました。
アシュもデビットもAppIQの共同創立者で、アクティフィオの創立者でもあります。私たちは人生の長い期間にわたって一緒に仕事をし続けています。
阿部川 IT企業を4社立ち上げた経験から、エンジニア読者に良いキャリアを築くためのアドバイスを頂けますか。
サリバン氏 良いキャリアを築くためのポイントは三つあります。
一つ目は、エンジニアリングにはイノベーションが必要だということ。技術的に何が可能で、何が不可能かを理解した上で、しっかり調査して、賢明なリスクを取り、新しいソリューションを提供するのです。このようなことができる人は革新的であり、昇進や昇給に結び付きます。
二つ目は、人と人とのつながりや良いネットワークを構築することです。信頼できるアドバイザーや、良き上司、友人などを持つことです。私自身の経験に照らし合わせてみると、素晴らしいことは全て、人と人との結び付きから始まっています。社内の人であれ、社外の人であれ、あるいは他の業界の人であれ、成功したこと、あるいは失敗したことを、経験者に学ぶことがとても大切です。実際、私が今までの人生で得られた素晴らしい機会の数々は、人的ネットワークからもたらされました。
三つ目は、起業家意識を持つことです。自ら率先して事業を推進し、ゴールを設定し、機会を作り出し、事業領域の焦点を絞る。そして人的ネットワークを駆使して、革新的なソリューションを生み出す。その意識は企業としてだけではなく個人として成功していく場合でも同じだと思います。
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