ゲーム開発環境Unity 5の「Personal Edition」では、Unity 4.6以前では有料だった機能が無料で使えるようになった。本連載では、Unity 5で無料になった機能の使い方について解説していく。今回は、画面をゆがめる「Vortex」や画面にノイズを入れる「NoiseAndGrain」を例にImage Effectの使い方などについて解説する。スクリプトを追加すると効果を高めることも可能だ。
Unity 5では、画面にいろいろな特殊効果を与えることができるImage Effectが無料で使用可能になった。今回は、このImage Effectの使い方について解説する。
また、特殊効果の違いを分かりやすくするために、草や木を生やした地形に3Dキャラクターを動かす簡単なデモを作る。これを基にさまざまな特殊効果を適用するので、3Dキャラクターや地形の見え方から、その違いを確認してほしい。
画面のUnity 4.xの使い方を解説する連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」で、地形の作り方は何度も作成してきているが、今回はUnity 5における地形の作り方を解説しておく。基本はUnity 4.xと変わらないが、表示される草や木の名称および木の画像が変わっているので、おさらいの意味も含めて最初から解説していく。
Unity 4.5/4.6の使い方については、連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」(まとめPDFもあり)を参照してほしい。また、Unity 5での新規プロジェクトの作り方やUnity 4.5/4.6とUnity 5の基本的なメニューの違いについては、記事「Unity Web Playerなどへの書き出し&Unity 4.6とUnity 5の互換性、基本的なメニューの違い」を参照してほしい。
なお筆者の環境では、Unity 4.5/4.6をインストールしたPCにUnity 5を追加している。機能を紹介するためのサンプルアプリを作る過程や、ローカルPCからのアセットのインポートなど、一部Unity 4.5/4.6の環境に依存している部分もあるが、本連載はUnity 5で無料で使えるようになった機能の紹介がメインなので、あらかじめご了承いただきたい。
まずは、新規プロジェクトを作成しよう。「Project name」に「Unity5_ImageEffectSample」と指定し、「3D」を選択して「Create project」ボタンをクリックする。
今回、Asset Storeから「Import」するのは、下記の3つの無料のAssetだ。
これら3つのAssetをImportすると「Project」内に「Import」したファイルのフォルダーが作成される。
次に、メニューの「Assets」→「Import Package」→「Environment」と選択する。「Import Package」の画面が表示されるので、「Import」をクリックする。「Environment」には、地形を作成するAssetが含まれている。
前述の3つのAssetと「Environment」を「Import」すると「Project」内に「Import」したファイルのフォルダーが作成される(図1)。
次に舞台を作っていこう。「Hierarchy」の「Create」→「3D Object」→「Terrain」と選択する。マウスの右クリックをして、画面をドラッグすると、「Terrain」が広く見渡せるように配置ができる(図2)。
「Terrain」上に「Project」の「Assets」→「Cartoon Building」→「prefab」フォルダー内にある、「house1_props.prefab」「house3_props.prefab」「house4_props.prefab」をドラッグ&ドロップして適当な位置に配置する。各建物の「Inspector」の「Transform」の「Scale」の「X」「Y」「Z」に「20」を指定して、サイズをかなり大きくしておく(図3)。
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