データ移行サービスは、Google Apps管理コンソールから利用できる。利用を開始する前に下記の前提条件を確認し、対応しておく必要がある。
| 移行元のメールシステム | 前提条件 | 
|---|---|
| IMAPサーバー ・レンタルサーバー ・ISPのメール ・Webメール ・その他のメール | ・信頼できる認証局からの有効なSSL証明書をインストールしておく。 ・GoDaddyなどのプロバイダーでメールをホストしている場合は、移行するアカウントでSSLを有効にしておく。 | 
| 無償版Gmail.com | ・Gmailアカウントで2段階認証プロセスが有効になっている場合は、アプリケーション固有のパスワードを生成して移行に使用する必要がある。 ・IMAPを有効にする。 ・データ移行サービスにアカウントへのアクセスを許可しておく。 | 
| 有償版Google AppsのGmail ・Google Apps for Work ・Google Drive for Work | ・Gmailアカウントで2段階認証プロセスが有効になっている場合は、アプリケーション固有のパスワードを生成して移行に使用する必要がある。 ・IMAPを有効にする。 | 
| Exchange Webサービス(EWS) ・Exchange Server 2007 ・Exchange Server 2010 ・Exchange Server 2013 ・Office 365 | ・EWSで利用するポートを開いておく。 ・データ移行サービスは、Exchange ServerのEWSインターフェースにHTTPSでアクセスできる必要があるため、SSLを有効にしておく。 ・Microsoftリモート接続アナライザーの同期、通知、可用性、自動応答オプションを使用して、EWSへのアクセスが可能で自動検出が正しく設定されていることを確認する。 ・Exchange偽装権限を管理者アカウントに付与しておく。 | 
| データ移行サービスを利用する際の前提条件 | |
それでは、実際のデータ移行サービスを利用したメールシステムの移行手順を解説する。
■移行シナリオ:IMAPサーバーからの移行
 以下、インターネットサービスプロバイダーのメールを例に手順を紹介する。
 IMAPサーバーからの移行手順(1)
IMAPサーバーからの移行手順(1) IMAPサーバーからの移行手順(2)
IMAPサーバーからの移行手順(2) IMAPサーバーからの移行手順(3)
IMAPサーバーからの移行手順(3) IMAPサーバーからの移行手順(4)
IMAPサーバーからの移行手順(4) IMAPサーバーからの移行手順(5)
IMAPサーバーからの移行手順(5)■移行シナリオ:無償版Gmail.comからの移行
 次に無償版Gmail.comから移行する場合の手順を紹介しよう。
この場合は、最初にIMAPと「安全性の低いアプリのアクセス」を有効にしておく(Windows TIPS「メーラーからGmailへの接続時に認証(パスワード)のエラーが生じる場合の対処方法」参照のこと)。
 無償版Gmail.comからの移行準備(1)
無償版Gmail.comからの移行準備(1) 無償版Gmail.comからの移行準備(2)
無償版Gmail.comからの移行準備(2)以上の設定がすんだら、Google Apps管理コンソールにアクセスして[その他の設定]をクリックし、[設定]アイコンを選択する。
 無償版Gmail.comからの移行手順(2)
無償版Gmail.comからの移行手順(2) 無償版Gmail.comからの移行手順(3)
無償版Gmail.comからの移行手順(3)あとは移行先のユーザーを選択し、移行元の無償版Gmail.comのメールアドレスとパスワードを入力する(複数ユーザーを移行する場合はそれぞれの移行元のメールアドレスとパスワードを入力する)。以降、前述のIMAPサーバーからの移行と同様となる。
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