PSDを読み込んだら、レイアウトの調整を行う。Edge Reflowに読み込ませることを前提に作っておけば、この作業もほぼ不要になるが、案件によってはそうもいかない。
ひとまず、グループになってほしいアセットは複数選択して「Add Parent」した。
「Add Parent」すると、親に「Box」が追加され、グループ化される。なお、グループ化するコマンドはHTMLに影響しないが、「Add Parent」は文字通り親を追加する機能なので、HTMLに影響する。
調整が済んだら、スクリーンサイズの追加をする。スマートフォンを想定しているなら取りあえず480px、横向きを想定した720pxを追加しておいた。このそれぞれのサイズでレイアウトを調整していく。
中間のスクリーンサイズでも問題なく表示させるには、マージンや横幅を%指定するといい。横幅90%に左右マージンをそれぞれ5%取るというふうに、それぞれの要素の幅やマージンを調整していく。
レイアウトの調整は「Layout」タブで行い、背景色や背景画像の設定は「Styling」タブで行う。ボタンのマウスオーバーはステートを指定して、そのときのスタイルを設定するだけだ。
もちろん、リンクを設定することもできる。
リンクはURL以外にもEdge Reflowの同一プロジェクトにある別ファイルを指定することもできる。
レイアウトが完成したらHTMLで書き出す。
最新バージョンからはリリースレベルのコードを出力できるようになったので、以前のような理解が難しい複雑なコードではなくなった。
また、「これはプロダクション向けのコードじゃないよ」というコメントも削除された。
案件によっては、このまま納品しても構わないと思われるが、HTMLやCSSのコーディング規約にのっとる形で修正をしなければならない場合もあるだろう。もし、コーディング規約が定められていて、レスポンシブデザインの知識がそこそこあるコーダーがいるなら、Edge ReflowではなくDreamweaverによるコーディングをお勧めしたい。
Dreamweaverでレスポンシブデザインを作る場合、まず、すでにあるPC版のデザインでスクリーンサイズを追加する。
そのサイズでのCSSを再定義するだけだ。
少し古いが、下記記事も参照してほしい。
これでレスポンシブ対応は何とか完了した。スマートフォンで検証したクライアントは「おおー」と歓声を上げていたらしい。レスポンシブデザインは、それ自体は動くものではないのだが、各デバイスで最適化されたコンテンツが提供されるというのは、見る側はもちろん、提供する側にとってもメリットが大きい。
「長い間いろいろとありがとうございました! 社長もやりたいこと全てできたので満足しているようです」とメールがきた。われわれも次なる案件へ目を向けることにしよう。
これまで、ブラック案件を題材にCreative Cloudを使った作業の快適さを紹介してきた。次回はこれまで伝えきれなかった部分などをまとめて紹介する予定だ。
※案件についてはフィクションですが、筆者が実際に体験した事実を元に執筆しております。実際にコーディングしたデータをWeb上でご覧いただけまるように対応予定です。筆者のGitHubアカウントから素材を含めてダウンロードすることもできます。当記事のLPで紹介されている「Climbing lovers Jewelry」は筆者の会社が輸入代理をしている実在の商品です。
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