フォームについては、コンバージョン(今回の場合はプレゼント応募数)を測定し、PVと同様の確認方法で、目標値に到達していない場合は、改善する必要がある。一般的なフォームの改善策には下記の施策がある。
キャンペーン終了後には、次回のキャンペーンの参考資料となるように、結果を項目ごとにまとめて記録しておき、保存しておく。見た目の凝ったきれいなリポート作成に時間をかけるのではなく、数値とその数値から得られた気付きに焦点を当てることが重要である。
下記を盛り込んだリポートを作成する。
リポートで重要なのは、見た目の分かりやすさはもちろんだが、「コメント」である。キャンペーンの結果から得られた気付きや課題を明確にし、経験として蓄積し今後に活用することが求められる。
「数値が上下した」「15時にアクセスが急増した」などの目に見える情報を書くのではなく、「●●の施策を打ったことで○○の数値が伸びている」「この日はメルマガを発行したことでアクセスが伸びている」「この日にフォームを改善したことでコンバージョンが伸びた」など、数値の原因分析と仮説(実行した施策)の検証を記述する。
本連載では簡単にではあるが、全5回に渡りキャンペーンサイトの運用&構築を行ってきたが、いかがだっただろうか。
キャンペーンサイトの運用にはさらに、Webマーケティングや、よりキャンペーンの効果を高めるためのSEO(検索結果の最適化)、脆弱性対策、PV増に伴うサーバー負荷対策として、CPU使用率、ネットワークI/O、ディスクI/Oなどの監視、障害時対応といった、さまざまなことが必要となる。
※参考記事
この中でも、負荷対策や監視については、AzureWebサイトを使えば、「Windows Azure 管理ポータル」で監視ができるため、運用コストの削減が期待できる。
本連載で解説してきたように、AzureWebサイトを使えば、WordPressが短期間で構築でき、運用やマーケティングに時間が割けることはキャンペーンサイトの担当者にとってはかなり有益なことではないかと思う。
本連載が、これからキャンペーンサイトを立ち上げて運用したいという方の参考になれば幸いだ。
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