ひとまず、デフォルトのスタイルをリセットしている部分を@importで置き換えよう。
とりあえず、64〜100行目を@importで置き換えてみることにする。
対象となる行をコピーして新規ファイル、「_reset.scss」にペーストして保存する。
もともとのコードがあった部分には@import文を書こう。
@import "reset";
Partialのファイル名にはアンダースコアが含まれているが、インポート時にアンダースコアを入れる必要はない。これでコンパイルをすると、.cssファイルはもともとあったような状態になっているはずだ。
このように、もともとあったようなCSSが書き出された。フォーマットはコンパイル時に指定したものになるので、行番号が元のファイルとは異なっていることが分かる。
試しに「--style compressed」オプションを付けてコンパイルしてみると、このようになった。
さて、@importが使えたので、次はSassのネスト機能を使ってコードをシンプルにしてみることにする。
a {
color: #24890d;
text-decoration: none; }
a:focus {
outline: thin dotted; }
a:hover,
a:active {
outline: 0; }
a:active,
a:hover {
color: #41a62a; }
とあるので、aタグ関連の定義をしている部分はネストで表現できる。
a {
color: #24890d;
text-decoration: none;
&:focus {
outline: thin dotted;
}
&:hover {
outline: 0;
}
&:active {
outline: 0;
color: #41a62a;
}
&:hover {
color: #41a62a;
}
}
これも正しくコンパイルされるはずだ。
もし、もともとあるCSSをSass化したいのであれば、変換サービスを利用してみるのもいいだろう。
「css2sass」では、.cssファイルを.scss/.sassファイルに変換してくれる。ファイルがどのように変換されているのか比べることで、学習にも役立つと思う。
このサービスを利用して変換した.scssファイルを.cssに再コンパイルしてアップロードしてみたが、問題なく表示された。
これでWordPressでもSassを使っていく準備が整ったといえる。次回は、さらにコーディングを爆捗させる「Compass」などのツールを紹介していく予定だ。
本稿で紹介したscssファイルと変換したcssファイルを、GitHubに置いておいたので、どのように展開されているかを確認してみてほしい。本連載で作成したサンプルのコードやファイルは全てGitHubからダウンロードできる。
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