Windows Azureの「Webサイト」でWebSocketが使えるようになった。Windows Azure Webサイトの設定タブに、WebSocketへの対応を有効にできるオプションが新たに加わった。ASP.NETまたはnode.jsによるアプリケーションで利用できる。
米マイクロソフトが提供するPaaSであるWindows Azureの「Webサイト」で、WebSocketが使えるようになった。WebSocketは双方向通信を実現するHTML5関連技術で、サーバとクライアントの間の通信効率を高められる。Windows Azure Webサイトの設定タブに、WebSocketへの対応を有効にできるオプションが新たに加わった。ASP.NET(バージョン4.5以上)またはnode.jsによるアプリケーションで、それぞれのライブラリやAPIを使ってWebSocketを利用できる。
現在、Windows AzureのWebサイトでは、利用可能なWebSocketの同時接続数には制限を設けている。3種類が用意されているWindows Azure Webサイトのインスタンスレベルに応じて、1インスタンス当たりのWebSocket接続数は、「無料」が5件、「共有」が35件、「標準」が350件。この制限を超えた場合は、Azureからアプリケーションに「503 HTTPエラー」が返る。
WebSocketで使われるHTTPヘッダが、Webプロキシなどネットワークの途中経路で削除されてしまう問題を避けるために、WebSocketの通信をSSLで確立する必要がある。そのためにはURI(Uniform Resource Identifier)スキームとして、「ws」(WebSockets over HTTP)の代わりに「wss」(WebSockets over HTTPS)を利用することなどが、Windows Azureのブログで示されている。
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