今回は、前半でProccesingアプリでのLeapのジェスチャについて紹介しましたが、先ほどのWindowsストアアプリではジェスチャは使っていません。取得しているのは指の数だけです。
しかし、指の数も少しアイデアを加えれば立派なジェスチャになります。例えば、このイラストであれば、指先の検出数が左から、0本、2本、5本となります。
もう、お気付きですね。Leapで指の数が検出できれば、じゃんけんアプリができます。それも、とても簡単に実装できます。実装には指の数を表示する手前に、数をイラストに変換するConverterを挟みます。
ConverterはデータをBindingするときに、値を変換する機能です。Converterにはパラメータを1つ付けられます。今回は、パラメータとBindingする値が同じだったらVisibilityをVisibleに、違っていれば、CollapsedにするSameToVisibilityConverterを用意しました。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Linq;
using System.Runtime.CompilerServices;
using Windows.Foundation;
using Windows.Foundation.Collections;
using Windows.Graphics.Display;
using Windows.UI.ViewManagement;
using Windows.UI.Xaml;
using Windows.UI.Xaml.Controls;
using Windows.UI.Xaml.Data;
namespace LeapSample.Common
{
    public sealed class SameToVisibilityConverter : IValueConverter
    {
        public object Convert(object value, Type targetType, object parameter, string language)
        {
            return value.ToString() == parameter.ToString() ? Visibility.Visible : Visibility.Collapsed;
        }
        public object ConvertBack(object value, Type targetType, object parameter, string language)
        {
            return value.ToString() == parameter.ToString() ? Visibility.Visible : Visibility.Collapsed;
        }
    }
}
そして、コントロールを使って、イラストを3つ重ねて表示します。
この3つのImageコントロールのVisibilityに指の数をSameToVisibilityConverterを使ってBindingします。
SameToVisibilityConverterのパラメータには、グーなら0を、チョキなら2を、パーなら5を入力してください。XAMLにすると以下のようになります。
<Image HorizontalAlignment="Center" Height="200" VerticalAlignment="Center" Width="200" Grid.Column="1" Source="ms-appx:///Assets/janken-01.png" Visibility="{Binding Item.FingerCount, ConverterParameter=0, Converter={StaticResource SameToVisibilityConverter}}"/>
<Image HorizontalAlignment="Center" Height="200" VerticalAlignment="Center" Width="200" Grid.Column="1" Source="ms-appx:///Assets/janken-02.png" Visibility="{Binding Item.FingerCount, ConverterParameter=2, Converter={StaticResource SameToVisibilityConverter}}"/>
<Image HorizontalAlignment="Center" Height="200" VerticalAlignment="Center" Width="200" Grid.Column="1" Source="ms-appx:///Assets/janken-03.png" Visibility="{Binding Item.FingerCount, ConverterParameter=5, Converter={StaticResource SameToVisibilityConverter}}"/>
実行してみましょう。指の数に応じて、グーチョキパーが表示されます。Leapに用意されたものでなくても、少し工夫すれば、立派なジェスチャになりますね。
Windowsストアアプリを開発すれば、現在行われている「2013流行語アプリ選手権&総選挙」にも応募できます。
また、Leap Motionを使ったWindowsストアアプリは「デバイスと大連携でしょ」部門の対象にもなります。アプリ開発用素材を使えば、画像や3Dモデルも利用でき、音声素材には、じゃんけんのmp3ファイルもあります。後は今出しょう子に合わせて可愛らしくデザインすれば、じゃんけんアプリの完成するので、応募してみてはいかがでしょうか。
本コンテストでは、2013年9月1日〜12月1日に新たにWindowsストアに新規公開されたアプリを募集します。入賞したアプリの製作者には、総額130万円の賞金が授与されますので、ふるってご応募ください。
 2カ月で160本作った還暦開発者が送る10のアプリ開発ノウハウ(1):カメラでクラウディア(Webカメラと画像を合成保存)
2カ月で160本作った還暦開発者が送る10のアプリ開発ノウハウ(1):カメラでクラウディア(Webカメラと画像を合成保存) 今でしょ! の終わりに安齋、家入らが評価したアプリとは〜「エイっと作ろう! Windowsストア アプリ選手権」授賞式レポート
今でしょ! の終わりに安齋、家入らが評価したアプリとは〜「エイっと作ろう! Windowsストア アプリ選手権」授賞式レポート 初のアジャイル/リモート開発体制でも成功できた秘訣とは〜「Windowsタブレット向けアプリ開発」先駆けインタビュー
初のアジャイル/リモート開発体制でも成功できた秘訣とは〜「Windowsタブレット向けアプリ開発」先駆けインタビュー Web開発者が手っ取り早くストアデビューする方法(1):Windowsストアにアプリを登録するための事前準備
Web開発者が手っ取り早くストアデビューする方法(1):Windowsストアにアプリを登録するための事前準備 連載:Windowsストア・アプリ開発入門:第1回 Windowsストア・アプリってどんなもの?
連載:Windowsストア・アプリ開発入門:第1回 Windowsストア・アプリってどんなもの? 特集:次期Windows 8.1&Visual Studio 2013 Preview概説(前編):大きく変わるWindowsストア・アプリ開発 〜 ビュー状態に関連する変更点
特集:次期Windows 8.1&Visual Studio 2013 Preview概説(前編):大きく変わるWindowsストア・アプリ開発 〜 ビュー状態に関連する変更点 UXClip(11):これからが本番、Windows 8アプリ開発
UXClip(11):これからが本番、Windows 8アプリ開発 Windows 8提供開始、対応アプリ登場は期待できるか?
Windows 8提供開始、対応アプリ登場は期待できるか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.