米Facebookは、「Flashcache 3.xシリーズ」を公開した。平均ヒット率は60%から80%に向上し、ディスク稼働率はほぼ半分に削減できたとしている。
米Facebookは、オープンソースのLinux向けキャッシュモジュール「Flashcache」のメジャーアップデートとなる「Flashcache 3.xシリーズ」を公開したことを明らかにした。読み出し領域と書き込み領域の分散、不要なデータを排除するキャッシュエビクション、ディスクへの書き込み効率の向上の3分野について改善を図った。キャッシュの仕組みを改善したことによって、平均ヒット率は60%から80%に向上し、ディスク稼働率はほぼ半分に削減できたとしている。
Flashcacheは、SSDなどのアクセス速度が高い記憶装置をキャッシュに使うことで、ストレージのI/O性能向上を図る。もともと社内でInnoDB/MySQLデータベースの性能強化のために使っていたものを、汎用キャッシュモジュールとして2010年から提供している。
今後のバージョンでは、数十Tバイトのディスクストレージにわたる数Tバイト規模のキャッシュや、複数のCPUコアによる並列データアクセスへの対応を目指す方針。Facebookではアクセスが集中するシステムにFlashcacheを使うことによって、読み出しI/O速度は40%短縮、書き込みI/O速度は75%短縮できたとしている。
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