日立製作所は、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」が、データ入出力の処理速度で世界最高性能を達成したと発表した。
日立製作所は2013年7月31日、同社のエンタープライズ向けディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」が、データ入出力の処理速度で世界最高性能を達成したと発表した。使用したベンチマークテストは「SPC Benchmark-1」で、IOPS値は60万2019.47である。
同社独自のフラッシュメモリモジュール「Hitachi Accelerated Flash」と、フラッシュメモリに向けて最適化したデータ処理高速化ソフトウェア「Flash acceleration」を搭載することで、このような高いIOPS値を達成したという。VSPは、記憶媒体にハードディスク装置(HDD)を利用することを前提に開発されている。そのため、データの書き込み/読み出し方式や特性が異なるフラッシュメモリを記憶媒体に利用した場合、そのままではフラッシュメモリの性能を十分に引き出せない。日立によると2012年8月のFlash acceleration発表時に、記憶媒体をHDDに代えてフラッシュメモリにし、Flash accelerationを利用することで、データの読み出し速度を約3倍の約100万IOPSに高められるとしていた。
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